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主に社会的なものを集めました。2009年8月15日頃よりです。これ以前のものは「政治経済企業」や「総合その他」をご覧ください。
新しいものが先頭になるように配置しています。

2009年12月11日
文化水準が低いのかな。仕分け人。

 12月に入ってからも、事業仕分けの矛盾というのか、効率性一点張り亡者の仕分けの問題点が出てきていますね。まあ、どうして、来年度からマニフェストの全てを実行しようなどという大それたことをやろうとしているのかな。一部、先送りのようですが、もっと重点を絞ってもよいのでは。
 それで、弱いところを狙い撃ちしたような「事業仕分け」で芸術活動も「効率性」とかで効果がわからないので「減額」とかになっていたとか。子育てにおいて、そして、教育において、出来うる限り「一流」に触れさせることの大切さに気がついていないようですね。
 「学習」でも、一流と二流ではあとあと大きな差が出てきます。ようは、その後の成長ですね。兎に角「暗記」とかでの学習は伸びないというのか底が浅いですね。興味付けと思考、持続性を持たせるような方法は指導者が一流でないと出来ないですね。皆、自分の育ってきたときに接した方法が一番よいと思い込んでいますからね。
 調理師の味覚は「学習」そのものですね。一流の調理の味をまねることから始めるとか。音楽とかの芸術もね。そこには、「即効性」なないですね。大人が文化活動を楽しんでいるというのと、一流の芸術に接する機会がどれだけあったかということだけかな。残念ながら、今の日本では一部の親を除いて、そのような機会を子どもに提供していないですね。ですから、学校等での芸術鑑賞とかが重要になるのですが、予算が少ないため、場合によると二流でということも起こっています。その上、「減額」等では日本の将来の芸術活動が心配になります。日本を文化不毛の地にでもするつもりなのでしょうね。

2009年12月1日
総論賛成、各論反対の例かいな。「たばこ増税に異論出ず 政府税調、10年度実施には慎重」

 11月27日の報道で「たばこ増税に異論出ず 政府税調、10年度実施には慎重」というのがありました。詳しくは各報道機関でね。
 政府税制調査会がたばこ税の引き上げについて議論したいうのです。そこでは、増税の方向には異論はなかったとか。「総論賛成」かな。ここからあと、利害関係者がうごめいたのでしょうね。いろいろとケチをつけたようです。大幅増税は、喫煙率の低下を招いて税収減になるから、小幅な増税にするべきであると徴税当局をもつところからとか。来年の選挙で信を問うた方がよいとか。「郵政選挙」みたいな「たばこ増税選挙」でもするのかいな。マニフェストの「たばこ政策」による法改正をしてからとか。いろいろ出たらしいです。事業仕分けの時と大違いですね。
 まあ、「たばこ業界の発展と財政収入」を目的とした「たばこ事業法」を廃止して、新法を作るのが妥当でしょうが、それを待っていたら、国際的にみて低価格の状態のままになりますね。
 『増税を求める厚生労働省の長浜博行副大臣が「消費を抑制するという観点から(大幅増税の)議論をしてもいいのでは」と主張。喫煙率低下を目的とした、たばこ増税を訴えた。』というのが一番筋が通っていますが、勢力的には弱いのでしょう。事業仕分けと大違い。
 それで、取り敢えずは「現状のまま」かな。自由民主党時代と変わらないですね。関係団体が勢力を上手く結集できるかどうかにかかっているようにも感じます。
 反対勢力が弱そうなところを狙ったとしか思えない「事業仕分け」に騙されないようにしましょう。そうでないと将来の日本を支える人材や技術、生活基盤、産業基盤が破壊されますよ。

2009年11月21日
経済協力開発機構(OECD)が大人の読解力・数学力・IT能力を調査へ

 11月18日にYahooのサイトで見つけた読売新聞の記事に「読解力・数学力・IT能力、大人の学力を国際調査」というのがありました。その後、各紙で報道されたようです。日本経済新聞にもでてました。詳しい内容は新聞で。
 世界の15歳を対象にした調査は「国際学習到達度調査(PISA)」というのがり、継続的にされていて、日本でもいろいろ論議を醸し出していますね。まあ、それの大人版かな。ただ、項目は表題にあるような3項目、大切な項目ですね。
 これだけでは不十分でしょうね。一般的な教養についても調べてほしいですね。例えば、文学部や法学部等の文系学部出身者の理数系の教養を、工学部や理学部等の理系学部出身者の人文系や社会科学系の教養をと思うのです。
 民主党政権下で始まった事業仕分けで出てくる結論には、はっきりいって「無知」によるとしか考えられない結論が随所にみられるのです。なにせ、文系学部出身で「理数系無知」を自慢するバカが、その逆で自慢するバカがはびこる日本です。それを打破するために、特に政治家、官僚、企業の経営者などの教養程度です。それが、歪であるために日本の教育まどが歪になっても、その歪さが理解できないのですね。そして、世界的な情勢もできない。韓国の躍進の理由などは理解できていないでしょうね。なぜ、サムスン電子に差をつけられたかとか、仁川空港が成功しつつあり理由などです。日本にもチャンスがあったのですが、それを潰したの他ならず、日本人です。今は、過去の遺産の上に成り立っている経済大国であるということが理解できていないみたいですね。この遺産を食いつぶしたとき、考えるだけでも怖い。

2009年11月3日
太陽光発電、電力会社による全量買い取り

 10月31日の報道によると菅戦略相が「家庭などが発電した太陽光発電の全量を電力会社が購入する固定価格買い取り制度を来年度にも導入する考えを表明した。」ということです。
 マニフェストに「早期導入」してあったとか。まあ、家庭での太陽光発電パネルの設置が増加するきっかけにはなるでしょうね。確定的になれば、政府などの補助のあるうちにとすすかも。
 で、この買い取り価格は結構高めに設定されるようです。この11月から始まった余剰電力買い取り義務化で、今までの2倍の価格だったかな。それで、来年度電力各社は少し値上げすということです。
 「全量買い取り」になったときに電力会社の損失分の補填はどこがです。料金に上乗せで済ませるのか。炭素税みたいな税を導入して、その税収を充てるのか。どうするのでしょうね。
 この制度は、二酸化炭素の排出を減らすためにですね。ですから、化石燃料の利用がなくなった段階では否応なしに「料金上乗せ」かな。それまでは、化石燃料の利用にかかわる税金でも補填するべきでしょうね。
 それと、この買い取り価格と設置面積(費用)との関係になるのですが、普及の段階では早く費用が回収できる方が、より普及が早くなると思います。でも、その電力料金負担がどこでどういうような感じでというのが問題になってくる可能性があるでしょうね。

2009年10月18日
2010年春採用内定調査で「氷河期」に迫る厳しさ

 10月18日の日本経済新聞に出ていたことです。昨年からの金融危機やそれによって引き起こされた需要減による不況でリストラ等による人員削減が行われており、採用数を増やすどころか減らす必要があるという状況ですかな。
 ところで、問題はこの採用減で就職できなかった人が中途採用をして貰える可能性がどの程度あるかということです。日本の企業の硬直的な採用姿勢に変化がないとなると「フリーター」ですかな。自らの意志ではなく、景気の善し悪しで将来が相当決まってしまうことになるのですね。
 先日、クローズアップ現代で放送された「助けを求めない 30歳代」でしたか、この世代の時の「氷河期」ですね。それで、「フリーター」のまま。このような姿勢が「少子化」にも影響を与えていると考えます。育児休業後の復帰不安、退職した場合の再就職問題、保育所の問題、どれも現在の職場にしがみついて、休みも取らず働くように追い込んでいると思います。
 優秀な人材を見分ける能力があるのなら、「フリーター」とかになってしまった人を経歴に関係なく採用できるようになってほしいですね。

2009年10月6日
「鞆の浦」と「ミコノス」などから思う日本の風景

 10月5日の日本経済新聞「春秋」で「鞆の浦とミコノス」とが取り上げられていました。
 「ミコノス」はギリシャのエーゲ海に臨むとある町だそうです。そこは、日本でいう歴史的景観を大切にているとか。車の通れないような路地もそのままにして「歩く」。バスは町外れのバス停から乗車とかしているというのです。当然、家の塗装も調和を保つようにして年に2回ほど塗っているらしいです。
 「鞆の浦」では、利便性を求めた道路の新設計画が「景観」を裁判で理由に差し止められましたね。住民の意識は「ミコノス」とは違うようです。便利さをとる住民も結構いる感じです。でも、「景観」は一度破壊すると元に戻すのが困難ですね。「利便性」と「景観」のバランスをどう取るかということになりますが、難しい。
 ところで、日本の公共施設がどうして全国一律のような建物になってしまったのでしょうか。最近は地域の特色を取り入れたのも増えているみたいですけどね。
 大分前にある地方の町の小学校でしたか、「本校は鉄筋コンクリートです。」とか自慢していたとか。そこ、木材の産地だったはずです。たしかに、鉄筋コンクリートの方が管理しやすいですね。でも、そこの風景に溶け込むような建物の方が教育効果は高いのでは。このような都会志向の発想が「全国東京化」と「歴史的景観の破壊」などを進めたのでしょうね。ただ、「茅葺きの家」は松などでいろりを焚く必要がありますから、燃料革命で消えていく運命にあったのかもしれないです。でも、でも、どこでも東京化は日本人の主体性のなさを示しているのかもしれないですね。
 「生活の利便性」と「歴史的景観による快適性」の両立ができるような町作りを考えてみる必要がありますね。

2009年9月8日
耐性雑草の登場、耐性菌と同じパターンでは。

 NHK9月7日(月)放送のクローズアップ現代は「スーパー雑草大発生」で除草剤に耐性の雑草が広がっていることについてでした。
 1980年代に登場した年に1回とか散布するだけでほほすべての雑草に対応しているという優れもののスーパー農薬が作られて、現在も使われ続けているということです。
 要するに「同一薬剤」の連続使用ですね。耐性菌も抗生物質の過剰な使用が作り出しているといわれていますし、実際使いすぎが早期の耐性菌出現をもたらしているでしょうね。
 結核菌でも同一薬剤だけ使うと「耐性」を持って効かなくなるので、3種類を順序よく使う必要があるとある専門誌に書いてあったのを読んだことがあります。耐性を持っても別の抗生物質で殺してしまえというものですね。ところが、1剤のみですと殺しきれないのが耐性菌として残るというのです。
 雑草も1種類の薬剤に頼りすぎたことが原因でしょうね。数種類つかっているとどれかで枯れて花を咲かすまで育たなかったかもです。ただ、農薬の種類と量が増えてしまいますね。散布する作業量も増えますね。まあ、何種類かを併用していても、そのうち、多剤耐性菌VREみたいな雑草がでてくる可能性がありますね。その時、どうするのでしょうか。いたちごっこかな。
 雑草対策ができなければ、作物の収穫量が減ることになります。除草剤以外による方法を考えて実行する必要がありますね。で、その方法は、いまのところないようです。

2009年9月4日
日本の悪習「野生動物への餌やり」

 9月2日のNHKニュースで大阪府箕面市で「市内に生息する国の天然記念物のニホンザルが増えてトラブルが深刻化しているとして、サルに餌を与えることを禁止し、違反した場合、最高で1万円の過料の支払いを求めるとする条例案を2日、議会に提案しました。」というニュースがありました。
 本来、野生動物は自然のままで生息できるのが最善なのです。「餌付け」は野生動物を野生から隔離する行為だと思います。ですから、諸外国では、「餌付け」はよほどの場合以外、していないと聞いています。動物保護は自然環境の中で自力で餌を取れるようにするということを基本としているようです。アメリカのイエローストーン公園で鹿を保護する目的でコヨーテなどの肉食獣を駆除したことがありました。そうすると、増えすぎて餓死するものができたとか。でも、餌付けはしなかった。カナダからオオカミを導入して生態系のバランスを元に戻すことで安定させたということです。
 生態系を安定されるのであれば、「餌付け」は間違いです。その副作用は、下北半島の北限の猿も農作物を荒らすようになりました。そのあたり一帯の猿すべてを恒久的に飼うような感じなら、「野生に近い」観察はできると思いますが、そうでない場合、「お金の切れ目が・・・」で、あとには人間慣れした動物が残り、農作物荒らしなどをするようになります。
 また、報道機関も人里に現れたたぬきなどへの餌付けを「美談的」に扱っていますが、認識不足も甚だしいと思います。
 野生棒物への餌やりは、野生動物の生活力を削ぎ、人間に頼ることでしか生きていけないようにすることです。そして、農作物などを食べるようになるのでしょうね。
 ニホンカモシカの食害は、植林で檜などの単一林にしてしまった人間に対する報復みたいなものでしょうね。どちらにしても、人間が原因を作って、野生動物を追い詰めているのです。

2009年8月29日
アルコール依存症に指導程度ではね

 8月24日に福岡県警の巡査部長が飲酒運転およびひき逃げをするという事件がありましたね。いろいろ報道されているのでよくご存じだと思います。
 そのなかで、「アルコール依存症」のことが出てきていました。「嗜癖」ということも考える必要がありますね。生育歴から見ていく必要がです。
 アルコール依存症は、未だに「大酒飲み」の状態が長期間続いたらとか思っているのでしょうか。社会的地位なんて関係なしに発症するし、依存症の人に「酒は飲まないように」と注意するぐらいで止まりませんよ。この程度の注意で飲酒量をコントロールできるのなら、依存症ではないといわれています。
 何らかの嗜癖のある人に改善させるには、カウンセラーと精神科医とか連携して治療に当たる必要があるといわれてます。そこまで、福岡県警は取り組んでいたのでしょうか。これは、福岡県警だけではなく、日本のあらゆる組織でいえることでしょう。メンタルヘルスへの取り組みの悪さが今回の事件を招いたのでは。
 そして、子育ての時に乳幼児に母親がたっぷりの愛情を子どもに注ぐ余裕を奪い去っているような日本の雇用環境の悪さはそのままですね。家庭がその機能を発揮できないような雇用環境などが、「嗜癖」の増加や人格障害の問題を生み出しているのでしょう。千葉の母親を殺して娘さんを拉致した事件なども犯人の人格に問題が。昨年の元厚生事務次官殺傷事件の犯人にもそのようなカゲを感じています。
 発達障害や学習障害に疎く、愛情の薄い機能不全家族の下で育った子どもたちや大人がいろいろな場面で犯罪を犯す可能性が高くなるのは必然的かもしれないですね。
 子育て支援は「子ども手当」だけではだめなのです。家庭で子どもが虐待を受けることなく、必要な愛情を十分に受けて育てられる権利を保障する必要があります。それが将来の犯罪を少しでも減らすために絶対に必要だと考えます。
 子育て支援に「子ども手当」の他にも、育児休業とかを積極的に取らせている企業には十分な支援を、育児休業とかで従業員いびりなどをするような企業からは多額の罰金を。1人で10億円ぐらいの罰金とかね。
 子どもが健全に育てば、犯罪は減少していくはずです。
 アルコール依存症とかの依存症の人に対して指導程度では無意味です。症例を十分に理解しているカウンセラーと精神科医によるカウンセリングと治療が必要でしょう。福岡県警は依存症を甘く見ていたのではという気がします。

2009年8月27日
実際はもっとかな。「喫煙による死亡、世界で年600万人 米がん学会が報告書」

 8月27日の日本経済新聞夕刊社会面に「喫煙による死亡、世界で年600万人 米がん学会が報告書」という見出しの記事がありました。詳しい内容は新聞でね。
 「喫煙が原因と考えられるがんや心臓病などによって死亡する人は、世界で年間約600万人に達し、その数はさらに増える見通しであるとの報告書を米がん学会などが25日まとめた。」というのです。原因と考えられるは、引き金として喫煙が関係した場合ははいるかなとか思ったり、診断がついていないのは除外されているのでしょうね。ですから、実数はもっともっと多いのではと考えます。
 喫煙の害については「煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう」などのサイトを見て貰えたらと思います。実際、慢性閉塞性呼吸器疾患になっていても、慢性閉塞性呼吸器疾患と診断されていない場合が多いとかいいます。このように、喫煙が原因でありながら診断から外れて死亡した場合などは計算にはいっていないのでしょう。
 喫煙の害によって、「喫煙する人はしない人に比べて平均で15年早く死亡する。たばこを吸わない人も受動喫煙によって、毎年20万人が死亡しているとした。」ということです。リタイアしてこれからというときにあの世行きですね。また、心筋梗塞や脳梗塞などは死に至らなくても重大な後遺症を残すことが頻繁に起こりますね。で、寝たきりとか植物状態とかですね。さらに、隠れ脳梗塞が繰り返されると、脳血管性認知症になりやすくなりますね。脳血管性認知症が男性に多いのは喫煙と大いに関係があるからです。女性はアルツハイマー型認知症の割合が脳血管性より多いようです。
 世界的に見ると新興国で喫煙が増加中なので、インドとかなどでも、「屋内の公共施設では全面禁煙}とかの対策か取られるようになってきたのです。
 経済的損失ての試算も出ていました。「2010年に喫煙が原因で死亡する人は、年間死者数の約10分の1に当たる約600万人となり、医療費や若い労働者が喫煙で死ぬことなどに伴う経済損失は約5000億ドル(約47兆円)に達する。」とかいうのです。税収とかを遙かに上回る損失ですね。

2009年8月25日
禁煙が新興国にも広がりをみせる

 8月24日の日本経済新聞夕刊に「禁煙の波、新興国に広がる アジア・南米など、医療費を抑制」という見出しの記事が出ていました。
 「ブラジルのサンパウロでは、一気にレストランなど屋内の公共の場所での喫煙を全面的に禁止」とか、「トルコは今年7月から屋内での喫煙を全面的に禁止。」、「インド政府は2008年10月から、国内すべての屋内の公共の場で禁煙制度を導入した」などです。詳しくは新聞記事で。
 見てみると、日本の立ち後れが目立ちかけてきてますね。飲食店や旅館・ホテルなどでの禁煙は未だに努力目標だし、喫煙可の屋内スポーツ施設もあるという尻抜けの状態です。この面でも世界の潮流から取り残されそうですね。FTAでも取り残されそうだし、いろいろな面で取り残されようとしてますね。
 未だにすべての面で「日本が一番」という帝国陸海軍と同様の幻想が日本を覆っているのかもしれませんね。真の開国はいつ頃になるのでしょうか。

2009年8月21日
新型インフルエンザの流行拡大

 8月に入ってから、流行が拡大していますね。国内最初の感染例がでた地域の陰が完全に薄くなりました。
 新型ということで基本的にはだれも抗体を持っていないですね。90歳以上の方がどうとかいわれていますが、それより若い方が圧倒的に大多数ですね。
 寄生虫と人間との関係で啓蒙活動をされている藤田紘一郎博士によると、「超清潔社会」が感染を広めている可能性に先の日本経済新聞で書かれていました。
 考えてみると、抗体をつくる「免疫機構」は「教育と訓練」が必要みたいですね。骨髄幹細胞から生まれたヘルパーT細胞候補細胞が胸腺に移動して、そこで教育されて成熟したヘルパーT細胞になっていくとか。ホンの数%だけが。このヘルパーT細胞が自己と異物を見分けるのです。そして、ヘルパーT細胞の命令を受けてB細胞が抗体を放出するわけですが、このB細胞を訓練するには適度な不潔さが必要では。超清潔志向で外来由来の異物に対応する能力が低下してしまうということが起こらないのでしょうか。数に限りのある免疫機構の戦士が自己免疫の方へ行ってしまって、残りが外来と戦うことになっているのが現在の状況かな。
 免疫機構が働いても抗体ができるまでには時間がかかります。その間を持ちこたえる体をどう作るかということを考えずに、「超清潔志向」が招いた結果かも知れないですね。感染は昔ながらの状況でも起こると思います。あと、重大な症状が出やすいかどうかでしょうね。
 今回の新型インフルエンザについては皆さん、抗体を持っていないようなので注意しましょうね。かくいう私は今のところ大丈夫です。あくまでも「今のところ」です。

2009年8月17日
広がる「禁煙」区域、海水浴場も

 8月16日にYahooで見つけた産経新聞の記事に『広がる「禁煙」海水浴場 安全、安心、快適』というのがありました。
 神奈川県の取り組みを紹介して、その後、『「鳴き砂」で有名な琴引浜海水浴場を全国初の禁煙ビーチにしたのは京都府京丹後市(当時は網野町)。』を取り上げていました。こちらの方はすでに実施され、「鳴き砂」を守るため、キャンプや花火などとともにたばこを禁止したものです。違反者には「清掃活動や環境保全講習の受講を科すユニークな罰則」でしているのですね。
 たばこの吸い殻が減ってきただけではなく、ゴミも減少したということです。たばこによる直接的な害、「水着姿の利用者に危険であること」「喫煙による害」以外にも効果があるということですね。
 多くの方が意外と思うことかもしれませんが、白浜では『「指定の喫煙所に行けば心おきなく吸える」と喫煙者にも好評。』というのですね。これは、飲食店などで分煙されていると、どちらもくつろげるというのと同様の効果でしょうね。ただ、『「利用者のマナー向上を待つだけでは10年たっても状況は変わらない」と松沢知事。』というのは正しい認識だと思いますので、知事、頑張って下さい。もう一度、書きますが、分煙のファミレスで来店者の希望は今は「禁煙席」の方が圧倒的に多いと思います。海水浴は家族連れなので、ファミレスと同様のことが考えられる。
 最後に神奈川県のある海水浴場で清掃ボランティアが清掃活動をおこなって集めたゴミの約半分は「たばこ関連」だったというのがありました。禁煙は環境を守る効果もあるということですね。

2009年8月15日
徐々に低下中。「たばこ喫煙率、初の25%割れ JT調べ」

 8月14日の報道によると、「たばこ喫煙率、初の25%割れ JT調べ」という見出しで喫煙率の低下が報じられていました。喫煙場所の規制と健康志向の高まりなどの影響でしょうね。でも、まだ成人男性の喫煙率が40%弱と高いままであり、お肌などを気にしているはずの成人女性の喫煙率が11.9%と高止まりもままですね。特に女性は若年層の喫煙率が高いままかも。妊娠とか子育てで男性喫煙とともに子どもに悪影響を与えていますね。
 喫煙者は、喫煙の害を過小評価してしまうのでしょうね。集団検診でのレントゲン撮影でわかる大きさは初期段階より大きくなってからだということを知らないですね。喫煙して集団検診で見つけた場合は、助かっても呼吸機能の低下が大きすぎるので「運動制限」されたり、酸素ボンベを担ぐことになったりすることを理解していない。フィンランドやアメリカなどでの禁煙活動で低下したのは肺がんなどの癌発症率もありますが、心筋梗塞の発症率も劇的に低下したとか。心筋梗塞が起こりやすいということは、脳梗塞も起こりやすいということですね。認知症でも男性は脳血管性認知症が多いといわれるのは、喫煙のお陰でしょうね。
 喫煙は、体の隅々をゆっくりと目立たずに蝕んでいくため、怖さよりニコチン中毒による禁断症状回避を優先する喫煙者を作っているのでしょうね。劇的な毒性があれば、これほど広まっていないと思います。
 人間、なにかを自分にとって「大切」と思い出すと、不都合な部分が見えなくなっていく動物みたいですね。喫煙はその一例ですね。
 喫煙でコラーゲン分解酵素が活性化されたりします。若々しいお肌を保ちたいならたばこを吸わないこと、受動喫煙もしないことです。酸素ボンベを担いだりする慢性閉塞性呼吸器疾患の予防法は「喫煙しないこと」、治療法はなくて、悪化を遅らせる方法は「禁煙」のみというような病気がたくさんあります。
 そうそう、あるファミレスに先日行きましたら、受付に記入されていた名前と人数と喫煙席か禁煙席かの用紙を見たら、全員禁煙の方に○されていました。ほぼ用紙一杯に近い状態でね。飲食店の方、まだのところは分煙に取り組んで下さい。