煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう(表紙に戻る)  「諸々の言いたいこと」のメールマガジンの申し込みはここをクリックしてまぐまぐのページでお願いします。

主にたばこの害についてです。
過去分 2007年12月まで 2006年12月まで  2005年12月分まで 2004年12月分まで 2004年3月分まで

2008年12月18日
神奈川県が進んでいるのかも。「勤務中の県職員喫煙は2本まで/県が制限」

 12月17日にYahooで見つけた記事です。見出しは「勤務中の県職員喫煙は2本まで/県が制限」でした。
 神奈川県も他と同様に施設内禁煙になっているようです。ですから、「喫煙」ということは持ち場を離れて「施設外」に出て行っていることになりますね。県民がこれを見た場合、どう感じるのかと言うことでしょうね。
 民間企業の製造ラインなどでは、途中で喫煙には行けないのでは。でも、民間企業でも喫煙で席を離れることにおおらかなところもあるようです。席で喫煙しても「喫煙動作」のため、仕事が中断することには変わりはないし、煙に含まれる一酸化炭素などの影響で脳の働きは鈍るし、ニコチン中毒の方は喫煙で一時的に症状が緩和されますが、その後、症状がきつくなりますね。イライラで能率がさらに落ちることに。
 喫煙は、吸い始めから健康被害とともに一酸化炭素などによる脳への酸素供給能の低下の被害があります。周りにも被害を及ぼすので、禁煙が一番ですが、「本数制限なし」から「日に2本に制限」になることは、県民にとっても喫煙者自身にとってもよいことだと考えます。
 神奈川県、頑張って「全面禁煙」に進めて下さい。そして、スポーツ施設では、抜け道にない形での全面禁煙を。

2008年11月22日
妊娠中の喫煙の害

 11月19日にYahooで見つけたロイター配信の記事に「妊娠中の喫煙、子どもの動脈を損傷する可能性=研究」というのがありました。妊娠中の喫煙の害については出生時の低体重などいくつかの事例がすでに指摘されています。そのほか、知的な分野の発達が少し遅めになるとかありました。
 今回はオランダの若年層732人(平均年齢28歳)を対象にした研究だそうです。このうちの29%の母親が喫煙をしていたとか。
 「超音波検査で頚動脈の内壁の厚みを測ったところ、喫煙者から生まれた人は3%厚かった。動脈の内壁が厚いのは動脈硬化につながる兆候と指摘されている。」ということです。胎児にまで母親の喫煙の影響がでている一例ですね。
 今回のは母親自身の喫煙ですが、受動喫煙でもこのようなことが考えられます。また、喫煙している人自身も動脈の内壁が厚くなっているということを間接的に証明しているようなものですね。即ち、動脈硬化に非常に繋がりやすいとね。動脈硬化になると血栓で詰まったり、血管が破れたりしやすくなりますね。脳で切れたり、詰まったりすると死ぬ可能性もありますし、脳血管性認知症になったり、麻痺が残ったりで寝たきりになったりしますよ。心臓で詰まると心筋梗塞、死ぬ危険性が高いし、脳に送られる血液が止まったりして、こちらも重大なことが非常に起こりやすくなります。
 喫煙している方は血管損傷の危険を承知していて下さいね。そして、側にいる人の血管も傷つけていることを。ほかにもがんとかCOPDとかいろいろありますが、今回は動脈硬化からについてだけにします。

2008年11月16日
重大な合併症のある糖尿病に関心を

 11月14日は「世界糖尿病デー」というのですね。Yahooで見つけた毎日新聞の記事によると『11月14日は、1921年に血糖値を調節するホルモン「インスリン」を発見したカナダ人医師、フレデリック・バンティングの誕生日。国連は06年、糖尿病対策に積極的に取り組む決議を採択し、この日を世界糖尿病デーと定めた。』ということです。
 2回目の今年は「子どもの糖尿病対策の推進」だということです。子どもの糖尿病の多くは遺伝的要因によるものです。ところが、近年、生活習慣病タイプが増加してきているというのです。
 糖尿病の予防はバランスのとれた食事、適度な運動ですかな。この「バランスのとれた食事」から外れてきているのが日本なのですね。昔は炭水化物主体に大豆タンパクや魚を食べていましたね。野菜もしっかりと摂取してました。ところが、近年、炭水化物の摂取量は減少してきており(これが米の消費量減の一番の理由かも)、また、牛肉などのタンパク質、脂肪の摂取量が増加してきました。肉の摂取量の増加と平行するような形で糖尿病が増加しているというのです。そして、糖尿病患者とその予備軍を含めると1800万人以上になるとか。
 子どもの糖尿病のうち、生活習慣病タイプは「バランスのとれていない食事」と「運動不足」が原因ですね。
 血糖値を調節するホルモン「インスリン」は血液中のグルコース(ブドウ糖)によって分泌促進されるだけではなく、アミノ酸や脂肪酸が血液中で増えることによっても分泌が促進されるというのです。炭水化物を摂取しなくても食事をすればインスリンは分泌されることになります。その時、グルコースが吸収されていなくても分泌されたインスリンの作用で血糖値が低下するのでは。すると、低血糖になりかける、やばいですね。慌てて、血糖値を上げるホルモンが多種類分泌されることになり、肝臓は相反する命令を同時に受けることになりますね。上げろという命令の方が多いのでインスリンの命令を無視するようになるのでは。インスリン抵抗性の糖尿病ですね。
 血糖値が高くなるというのは、インスリンに肝臓などが反応しなくなることで起こるのであって、「血糖値が高くなったから糖尿病になった」ではなく、「血糖値の調節ができなくなったから(糖尿病になったから)、その結果の症状として血糖値が高くなった」のでは。表面的な情報に惑わされないようにしましょう。
 それと、糖尿病になりやすくなりたかったら「喫煙を」ね。喫煙は糖尿病にも悪影響を与えます。歯周病は糖尿病を悪化させ、糖尿病は歯周病を悪化させます。喫煙は歯や歯茎に悪影響を与えます。喫煙は歯周病を悪化させます。喫煙は若くして入れ歯にもなれますよ。
 合併症ですが、血糖値の管理をせず放置すると必ず起こります。血管が脆くなるというのが一番かな。脳で起こったら、脳卒中などの危険が、脳血管性認知症とかもですが、死ぬことも。心臓では心筋梗塞、これも怖いですね。腎臓では慢性腎炎というか人工透析ですね。足とかの血管ですと、足を切断とか。目ですと網膜ですね、大人の失明原因のトップ独走中。そのほか沢山というのが合併症です。
「バランスのとれた食事」でも食べ過ぎはダメですよ。

2008年10月13日
中高生の喫煙「たばこ千円なら吸わない」厚労省研究班調査より「教師が吸わないことの効果も」

10月8日に厚生労働省での発表ですね。
厚生労働省研究班の調査によれば『たばこを吸っている人は1箱いくらならやめると思うか」という問いに、64.5%の生徒が「千円以上」とした。』というのです。まあ、高くすれば喫煙率が下がるのは当たり前かも。
それより、喫煙率についての部分で『喫煙率は、中学男子2.3%、女子2.0%、高校男子9.7%、女子4.7%と、いずれも96年時の調査と比べて半分以下まで下がった。』というのです。
発表の中で『大井田教授は「校内を全面禁煙にするなど、社会の禁煙活動が浸透した結果ではないか」としている。』ということですね。学校敷地内禁煙だけで「半減」ですよ。学校での教師の喫煙可能場所が狭くなるにつれて生徒の喫煙も減少してます。たいして値上げもしていないのにです。こちらの方の効果も大きいですね。さすがに「大人の背中を見て育つ」ですね。ということは、健康やスポーツに関わっている大人などの喫煙が小中高校生に悪影響を与えているという疫学的証明になっていますね。
「教育」で一番影響を与えているのが身近な大人ですね。このことを忘れないようにしましょう。

2008年9月23日
「たばこ1箱1000円で最大年1.3兆円の税収増 厚労省が推計」ということですが、どうなっているの教育

9月17日にnikkei.co.jpで見かけた記事の見出しです。
禁煙ができない人が多いであろうという予測です。一応、「節煙」というのもあって、相当数が禁煙できないが節煙するという予測です。
まあ、禁煙できない場合、節煙もつらいのが実情でしょうか。ニコチン中毒に耐えての節煙ではなく、経済的理由による節煙ですね。
値上げで禁煙という場合、健康面とかより「金銭」面の理由ですね。もし、健康面からの「禁煙」なら、これだけ「たばこの害」について啓蒙されているのですから、もっと禁煙者が増えてもと思います。
では、どうして、なかなか禁煙者が増えないのか。これは、「たばこの害」の情報を意識的、無意識的に無視しているからというのと、「たばこの害」について理解できないというか、知識と行動が結びつかないのですね。
ですから、学校で「たばこの害」について教えている教師の喫煙率が高かったり、運動部の顧問の喫煙率が高かったりするのでしょうね。それを見て育つ子供が喫煙開始してしまう可能性は非常に高いですね。
「教育」とは、知識等を理解させ、それを行動に移せるようにすること「知行合一」では思います。ところが、「知行不合一」を見せつけられたりすると、「たばこの害」についての知識と「喫煙と健康」の関係が分離されてしまうのでしょう。
「教育」での「評価」について考え直すことからはじめて「知行合一」が実現できる教育にする必要があります。「知行合一」すれば、禁煙治療の充実もあるので喫煙者は激減すると考えられます。
推計から考えて、財政難の折りですから、値上げについては一箱1000円以上に即時するべきです。

2008年9月13日
神奈川県の「禁煙条例」骨子案発表される

9月9日に神奈川県の「禁煙条例」の骨子案が発表されました。
結論からいうと、「当初の意気込みからは尻すぼみ。でも、前進かな。」です。15年5月より施行された健康増進法では、はっきり言って罰則規定がなかったですね。それが、今回罰則規定が盛り込まれているところに意義があると考えます。
飲食店や旅館等の意識の低さ(分煙の取り組みすらしていないところが多数あります。)がこのような条例を作らなければならい背景ではないでしょうか。
運動施設がここで取り上げられています。本来、健康を求めての運動のはずですね。学校、官公庁、病院とともに率先して、禁煙されているはずの場所ですね。これで、強制力を持って「禁煙」になるのはよいことです。この取り組みが他の都道府県に広がることを期待しています。
分煙でも客の方は何とか受動喫煙の被害が軽減されるのですが、従業員の方はどうなのでしょうか。飲食店禁煙を世界で早めに取り入れたノルウェーは「従業員の被害防止」が大きな目的の一つになっていました。その流れは、アイルランドやイギリスにも引き継がれて「パブも禁煙」ということになっているのですね。
ですから、尻すぼみかもしれませんが、少しは「たばこのない神奈川県」に近づくことになると思います。できれば、3年以内、できるだけ早く、もっと厳しい規制内容になることを要望します。
で、他の都道府県や市町村も後に続きましょう。

2008年9月11日
禁煙治療の選択肢が広がる

9月7日の日本経済新聞医療面に「禁煙治療広がる選択肢」という見出しの記事がでていました。詳しくは新聞でね。
今までは、医師の処方箋が必要だったニコチンパッチ、処方箋なしで購入できるタイプが発売されたということです。医師の処方箋が必要ですが、ニコチンを含まない「新タイプの飲み薬チャンピックス」というのが発売されました。ほかに、以前から販売されている「ニコレット」(ニコチン入りガムタイプ)があります。
以前は、このガムとパッチ(処方箋必要)だけだったのが、処方箋なしで購入で購入できるようになったり、新薬が出てきたということですね。
ところで、これらを使って禁煙に失敗しても何回でも挑戦できるというのが禁煙への道だということを覚えておきたいですね。
それと、以前にもというか何回も書いているのですが、たばこの害は肺がん以外にも非常にたくさんあり、肺がんと同様に深刻な症状を示す害も多いということを常に認識しておく必要があります。動脈硬化の促進、心筋梗塞や脳梗塞の引き金になることも忘れないでほしいですね。COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患 )の予防は「禁煙」のみといっていいでしょう。このCOPDによる死亡数は診断のついたものだけで年1万5千人以上になります。あくまでも、診断のついた人だけです。
喫煙で発症率が高められた心筋梗塞や脳梗塞などで、言い方が非常に悪いですが「死に損なう」と寝たきりとか、半身麻痺、全身麻痺、脳血管認知症とかになる可能性があります。
たばこの害はいろいろあるのです。それから、逃れる方法は「全く吸わない」イスラム社会のよいところですかな。それと、吸い始めしまった場合の「禁煙」をするということ。この禁煙の方法のうち治療薬利用の場合で多様な利用形態が可能になってきているということです。
あ、そうそう、職場の同僚が眼底検査で動脈硬化を指摘されたというのです。喫煙いてます。まだ、結構若いのにもう動脈硬化、原因は喫煙と食生活の悪さかな。本人は気がついてないです。というより、意識からたばこの害を消去しているのかもしれないですね。隠れ脳梗塞もおこっている可能性は大きいですね。

2008年7月27日
たばこの害 肺がん以外にも多種多様にあり

7月27日の日本経済新聞健康面に「たばこの害 肺がんだけじゃない・・・」という見出しで記事がでていました。
今回、このような記事が出たということは如何に啓蒙が難しいかということですね。新聞何回も出ることなのでこちらも何回も取り上げたいと思います。
見出しの一つに「糖尿病・胃がんも」と大きく出ています。まだ、胃がんは薄々感じている喫煙者は多いと思いますが、糖尿病の方はほとんどいないでしょうね。
これのデータは国立がんセンターの津金昌一郎研究班長を主任とする厚生労働省研究班によるものだということです。日本人を数万人規模の追跡調査ですね。
当然、肺がんのリスクは喫煙者の方が高いのです。そして、「10年以内の総死亡率」は男性で1.6倍、女性で1.9倍、「心筋梗塞」で男性3.6倍。女性2.9倍などです。肺がんはもっと高いですよ。
「糖尿病」も1.4〜3倍で、自殺率も高いです。慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)は喫煙もしくは受動喫煙が原因と考えられています。
まあ、膀胱癌も脳梗塞も入れ歯になるのもお肌の老化も喫煙で発生率が高くなったり、時期が早くなったりします。
妊娠中の喫煙は胎児に悪影響を与え、出生児の体重は低下しているということです。当然、受動喫煙でもね。よって、アメリカでは胎児や乳幼児、子供の受動喫煙防止のため、個人の住宅内での喫煙規制が始まってきているのです。
慢性閉塞性呼吸器疾患の予防は禁煙のみです。日本には現在500万人以上の患者がいます。正確に診断がつけばもっと増えるでしょうね。
糖尿病は失明や腎透析の大きな原因です。喫煙はこの糖尿病に近づけるのですね。
そうそう、食品偽装の要因の一つに喫煙による味覚の変化(鈍化)があって、レッテルでしか、味を見分けられない人(味が判らない人)が多いため、できるのではと思います。

2008年7月21日
たばこの値上げについて、自民税調が大幅増税検討中

7月19日に毎日新聞のサイトで「たばこ:1箱200円上げも 自民税調が大幅増税検討」という見出しの記事がありました。
私みたいな被害者にとって増税はよいことなのですが、増税への発想が?なのです。要するに「税収のつじつま合わせ」のままなのですね。
いつも指摘していますが、欧米では「健康に対する脅威としてのたばこ」という捉え方でなのですね。そして、税収以上の損害が出ていると見ているから、イギリスやノルウェーなどでは20本で1000円以上の価格にしている上に酒場などでも禁煙です。
アメリカでは、個人の家でも喫煙規制を始めている地方公共団体があります。
たばこ業界の取扱品目の変更に対する取り組みの遅さを感じています。喫煙の健康被害について、もう数十年前から指摘されているのに取り組みが鈍かったと思うのです。
コーヒーの「モカ」ですが、麻袋か豆のどちらかにほんの少し農薬がついていたとして大騒ぎする国がどうして中毒性薬物や発癌物質やタールなどが沢山含まれている製品を規制しないのか不思議ですね。
たばこも子供がたばこやその吸い殻を飲み込んだりすると急性中毒があって、大騒ぎしますね。どうして、そのような製品を放置しているのか。
「一人殺せば、殺人。多数殺せば、・・」では困ります。健康被害をなくすということを大前提に「増税」して、できるだけ早い時期に全ての国民がたばこの被害から脱出できるようにするのが国の責任であると考えています。

2008年7月15日
中高年に多い「目の病気に注意を」、喫煙は眼病の発症にも影響

7月13日日本経済新聞SUNDAYNIKKEIの健康面に「目の病 中高年ご注意」という見出しで眼病についてでていました。
緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症の3つが大きく取り上げられていました。このほかにも、網膜剥離(これはいろいろな年齢ですかな)などがあり、常に注意が必要ですね。
ところで、これら3つは自覚症状が少ないというのです。自覚症状に気がつかないまま、病状が進行してしまい、最悪、失明ということになってしまう。
加齢黄斑変性症の要因は加齢のほかに喫煙や紫外線、食生活などが発症に関わっているというのです。
糖尿病性網膜症は糖尿病の合併症で非常に有名です。糖尿病になりやすい状態は、高カロリー低繊維食、運動不足、それに喫煙ですかな。肉を沢山食べて、野菜などを食べず、歩いたり階段の登り降りもせず、喫煙によって歯茎がおかしくなって歯周病になると糖尿病になりやすくなるとか。そうそう、歯周病になると歯が抜けて入れ歯にということになる危険性が非常に高いですね。そうすると、糖尿病も危険性もアップ。
緑内障は眼圧上昇などが要因とか。これも失明率がたかいようです。
どれも、常日頃から「正しい食生活」、「禁煙」、「紫外線に注意する」とかの対策を行うことが必要ですね。そして、定期的に眼科専門医の診察を受ける方が良いということです。

2008年7月11日
タバコ税収減少

7月10日に朝日新聞のサイトの政治国政のところに出ていました。
見出しは「07年度たばこ税収、2年ぶり減少」です。
税収が減少するということは2通り考えられますね。一つが「本数の減少」で、もう一つが「より低価格の銘柄へ」というのです。
記事の内容からは「本数の減少」によって「税収」も減少しているということです。
JTによるとこちらも少子高齢化で喫煙いていたが医者に止められたとか、健康志向で禁煙し始めたりとかで喫煙人口が減少してというのと、欧米に比べて歩みは遅いですが禁煙区域の広がりによる効果もという感じです。
たばこ税と収益からの法人税とか、関連産業の収益、その合計と喫煙による健康被害や経済的損失の合計を比べて、損失の方が大きいと理解できた国や地域で喫煙規制が進んでいますね。
カリフォルニア州のある市では、個人住宅内での喫煙も規制の対象にしてきています。これは、受動喫煙の防止の観点からです。
喫煙者への禁煙指導にも力を入れてきている国が多くなっています。
だから、たばこ税の引き上げとともにたばこの害に対しての認識啓蒙、禁煙指導等が多くの国で行われているのです。
日本も引き上げるべきです。そして、たばこの害のうち、肺がんはたばこの害のうちの一つに過ぎないことが理解できるような啓蒙をもっとしっかりとするべきです。
肺がんは重大な害ですが、これに劣らない重大な害がいくつもあることを広く周知徹底するべきです。
詳しくは「煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう たばこをなくそう」などのサイトをご覧下さい。

2008年6月25日
脳がタバコを求める理由

2008年8月号の日経サイエンスに「脳がタバコを求めるワケ」と題する論文が出ていました。
副題は「1本で脳が変わる ニコチン依存の新仮説」です。
以前から、聞いていたことに「吸い始めは苦しいけど、すぐにおいしく感じるようになる。」というようなことがありました。私自身は1本も吸ったことがないのでわかりません。
それで、すぐ継続的に喫煙が続くようになったというのです。
でも、日本の禁煙治療で保険適応は相当のヘビースモーカーが対象ですね。これは、ニコチン依存が相当な本数を吸わないと起こらないという前提です。
ところが、この新仮説では「1本目からニコチン依存」になるというのです。そして、疫学調査や動物実験などの結果、脳のバランスを保とうとする働きが裏目に出て、依存症へとなっていっているというのです。
まあ、詳しくは2008年8月号の日経サイエンスの「脳がタバコを求めるワケ」をお読みください。
ということは、未成年には喫煙に興味を持たせない、タバコを未成年の目の前で吸わない。未成年にたばこを売らない。ということが重要だということになります。吸う前の禁煙教育ですね。
ですから、学校敷地内全面禁煙というのは未成年に対しては非常によいことであると考えられます。実際、全面禁煙すると学校内でも生徒の喫煙は減少します。ニコチン依存患者を出さないということですね。
成人の喫煙者への禁煙教育も大切です。害を過小評価しているからね。
日本の健康やスポーツに関わっている成人の喫煙率の高さは異常ですね。そして、平気で未成年の目の前で吸っている。ひどいときは禁煙の表示のある場所で未成年のいるときにです。未成年に対してよくないですよ。
なんとかならないものでしょうか。「子供は大人を見て育ちます。」「子供は大人の真似をします。」この2つを忘れないでほしいですね。

2008年6月15日
喫煙とお酒の関係、飲酒量によって負の相乗効果

6月13日に気がついた5月30日の記事に「喫煙とお酒毎日2合以上、肺がんリスク一段と 厚労省研究班」というのがありました。
これは4万6000人相手に14年間にわたって追跡調査した報告なので信頼性は十分にあると考えます。
「喫煙者と非喫煙者に分け、飲酒と肺がんリスクとの関係」の調査で、喫煙者の場合は「飲酒量が1日に2合以上の2グループは、「時々飲む」グループと比べて肺がんになるリスクが1.7倍だった。」というものです。
喫煙者に酒飲みが多いですね。それも、大酒飲みが。ということで、肺がんリスクをより高めているということです。
たばこは、1本目から害が蓄積されていきます。タールによって肺の呼吸機能の低下、遺伝子の傷害など。ニコチンによる血管系へのダメージ、一酸化炭素による害とかキリがないですね。特に呼吸機能低下は戻しようがないです。
酒も1日に日本酒換算で200ミリリットルぐらいがよろしいようです。それより増加すると害の方が大きくなり、大酒飲みでは「命を削るかんな水」とかよくいったものですね。
その負の効果が相乗的に出てくるということが調べたらわかったということです。
もっと、詳しく調べると肺がん以外にも沢山出てくると思います。

2008年6月13日
「たばこ増税議連」がんばってください。

6月12日の日本経済新聞の政治面に『「たばこ増税議連」、超党派で13日設立』という記事が出ていました。そして、13日に設立総会が開かれました。正式には「たばこと健康を考える議員連盟」というのですね。
どうして、海外のたばこ価格が高いのか。それは、健康被害や火事などによる経済的損失が大きいからですね。最近にも書きましたが日本の価格の4倍以上のイギリスでは、さらに酒場などでも禁煙を求めていますね。
そのことを考えると「日本のたばこの価格は安すぎる。少なくとも倍か、それ以上にしたい」という「たばこ増税議連」の主張はごく妥当なものですね。まだまだ、控えめですね。
増税とともに不特定多数の集まる可能性のあるところは全面禁煙にするように活動してほしいですね。もし、増税だけでこの議連が解散されるようなことがあれば、単に「増税」だけの日和見集団と思われても仕方がないですね。そう思われないためにも「増税」だけではなく「不特定多数が集まるところ、可能性のあるところの全面禁煙」を制度化するようにする必要があると考えます。
アメリカカリフォルニア州のある市のように家庭内の禁煙にも踏み込んでほしいです。

2008年6月9日
たばこ値上げ案浮上中。値上げは賛成ですがその理由が?

6月6日の日本経済新聞に「たばこ増税案与野党急浮上」という見出しの記事がありました。
日本のたばこ価格はドイツの約半分、イギリスの4分の1ほどなのですね。イギリスは20本で1000円を超える価格にしても「たばこの害」による損失の方が大きいと考えているのでパブも禁煙の対象にしているのです。
ドイツは、薬害をちょこちょこ出しているお国柄か、イギリスより安く設定していますが高いですね。日本は税収の方だけを気にして国民の健康については二の次の価格設定ですね。
今回の値上げも「消費税増税」を避けたいというほうで「健康」ではないのです。値上げするとその値上げ幅によりますが、現在の健康志向が続くという前提に立つと税収が減少してしまう可能性がありますね。
図らずも、別の意図での増税が「たばこ消費減少」に寄与する皮肉な現象が現れそうです。
幅広い見地からものごとを考えることが不得意な方々が大勢おられる政治家の世界ですからこのようなことが出てくるのでしょうか。
でも、値上げは大賛成です。イギリス並みにしてほしいですね。

2008年6月5日
5月31日は「世界禁煙デー」その12「煙草の害まとめ」

ニュースネタが出なければ「世界禁煙デー」については今回で一旦終わりにします。
「煙草の害」で認識不足になりやすい原因に大人に対しての猛烈な急性毒性がないことが上げられるのではと思います。
ニコチン依存症には簡単になってしまうようですね。それで、喫煙初期の感じ(私自身は分かりません。吸ったことががないので。)悪いらしいですね。でも、依存症になってしまって止められないというのが多くの喫煙者の辿る道のようですね。
例えば、ふぐ毒、少しぴりぴりする方が・・・とかいう人もいますが、肝臓や卵巣は食べませんね。命が惜しいからです。
幼児などは吸い殻を飲み込むだけで死ぬことがあります。大人も飲み込んでみればと思うのですが、皆さんしませんね。煙だけにしていますね。害が緩慢なのでその変化に気がつかないだけでしょう。
だから、禁煙教育というのが必要であり、大切であるということになるのです。
そして、子供は大人を見て育ちます。最近は「学校敷地内禁煙」のところが増えてきました。教師の喫煙、特に煙草の害を教えている教師の喫煙ほど悪影響なものは他にはないのではと思います。それが、学校で子供の目の前で吸えなくなったということは良いことだと思います。
煙草の害は慢性的なものが多いようですが、その結果、重大なこと(死に至る場合も)にあるということを認識させ、喫煙は「ニコチン依存症」という病気であることを的確に理解させる教育というのが今後とも継続的にされる必要があると思います。

2008年6月3日
5月31日は「世界禁煙デー」その11「肺ガンなど」

結構早くからいわれていた害「癌」についてです。
喫煙によるがんの部位別の死亡におよぼす寄与率、咽頭がんで65%ぐらい、肺がんで75%ぐらい、喉頭がんで95%ぐらい、口腔がんで60%ぐらい、食道がんで半分ぐらい、膀胱がんで30%ぐらい、肝臓がんも30%ぐらい、すい臓がんも30%ぐらい、胃がんで25%ぐらい、脳腫瘍も25%ぐらい、直腸がんで15%ぐらいです。  「からだの科学」No183 たばこの医学 より
いろいろな癌がありますね。ほぼ全身といってもいいぐらいの種類の癌ですね。実際の寄与率はもっと高い可能性があります。
他の要因もあると増幅されて寄与率が向上するでしょうね。せめて自身で発ガン性物質を発生させたり、取り込んだりするのを喫煙者は止めた方が良いと思いますがいかがなものでしょう。
非喫煙者にとっては迷惑至極で癌や昨日のバージャー病、COPDなどにもとばっちりでなる可能性があるわけですね。
癌になって手術で摘出できても肺ガンなら肺はその分減りますよ。喫煙者は呼吸機能が喫煙によって低下しているのですから、運動制限などになりやすいですね。発見が遅れればあの世行きの可能性が高いですね。
初期の癌は痛みやその他の自覚症状はないですよ。だから、手遅れになりやすいですから気をつけてくださいね。よって、「煙草はすわない」が一番ですね。

2008年6月1日
5月31日は「世界禁煙デー」その10「バージャー病」

聞き慣れない病名ですね。動脈の病気だそうです。 詳しくは「血液が行かずに最悪は腐った手足の切断手術! 喫煙男性要注意!"バージャー病"」をご覧ください。具体的症状や原因などが掲載されています。 この病気の進行を止めるのはCOPDと同様に禁煙しかないというのです。 そして、受動喫煙でも進行してしまうというのです。ということは、普通の人においても受動喫煙は動脈も痛めるということですね。
COPDは比較的中高年に多かったのですが、こちらは20〜40歳ぐらいに多いというのです。そして、男女比は10:1で男性優位です。 動脈硬化による他の病気との大きな違いです。 まあ、喫煙すると喫煙し始めた時からいろいろな害を自ら受け、周りにも害を与えているということです。ガン以外にもいろいろな害があることを理解して禁煙しましょう。非喫煙の方はそのまま無煙生活を続けましょう。

2008年5月30日
5月31日は「世界禁煙デー」その9「動脈硬化」

明日が「世界禁煙デー」です。このシリーズはあとしばらくは続けさせていただきます。
このシリーズでも少し触れていますね。
タバコ病あれこれ第3回:動脈硬化」に説明があります。
心筋梗塞、狭心症などの虚血性心臓病、脳血管障害の発症は動脈硬化が関係しており、死亡率も高いですね。
癌も恐ろしいですが、こちらのほうは何時重大事態になるか予測ができませんね。そう考えると、癌より怖いかも。
助かっても脳への血流の具合によっては体に障害を残すことが多いですね。
ニコチンと一酸化炭素で作用の仕方が違うようですね。共同で動脈硬化を促進しています。ニコチンは低ニコチンの品目に変えれば少なくなるかもしれませんが一日あたりの総量を同程度になるように喫煙すれば、結局ニコチンは減らずに、一酸化炭素は本数比例で増加します。タールについてもですね。
この動脈硬化への作用は受動喫煙でも起こると報告されています。一酸化炭素は部屋に充満しますからね。
さらに糖尿病でも患っておれば、動脈のダメージが大きいですね。網膜症や腎症などにもさらになりやすくなりというのです。禁煙することですね。成人の失明原因のトップは糖尿病性網膜症だそうです。人工透析もね。こちらは死亡率が他の原因より高いですよ。

2008年5月28日
5月31日は「世界禁煙デー」その8「慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)」

先日の「肺年齢」と重なるかとは思いますが、本日は「慢性閉塞性呼吸器疾患」についてです。 まず喫煙した肺とそうでない肺」を比べてみてください。これは肺ガンのときの写真です。喫煙者でもそれほどひどくはない写真のようですね。どこかで、もっと黒くなった写真もありました。
主にタールで汚れたのではと思います。肺胞にタールがベットリとついてしまっているのです。タールだけを取り出すことはできません。 結局、酸素と二酸化炭素の交換を妨げることになるのです。吸い始めたときから起こるのです。そして、逆戻りすることなく、悪化のするだけです。
禁煙するなら、早くすることをお勧めします。味覚みたいには回復しないので。禁煙すると非喫煙者と同年配なら呼吸機能の差は大体そのぐらいで進行するのですが、喫煙を続けると非喫煙者に比べたら急速に呼吸機能が低下して多くの場合、「COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)」になる。もしくはその予備軍に入ってしまいます。 COPDについてのホームページをご覧ください。このホームページによると約530万人の患者がいると推定されています。死者数も毎年伸びています。 予防は「煙草を吸わない」です。喫煙者は慢性閉塞性呼吸器疾患になるのを遅らせるのは「禁煙」が一番、というか禁煙しかないようです。
酸素ボンベを持ち運ぶようなことにならないためにも禁煙しましょう。非喫煙者はそのまま非喫煙で過ごしましょう。

2008年5月26日
5月31日は「世界禁煙デー」その7 「喫煙と脱毛」

今回は「脱毛」にします。 喫煙とどう関係があるのでしょうか。遺伝的に脱毛しやすい人もいるようですね。 そうでない人ではどうでしょうか。 あるホームページによると「血行や栄養障害によって脱毛がおこる」とありました。そうだろうと思います。
喫煙をするとニコチンで血管が収縮しますね。そうすると栄養の運搬量が減少したり、一酸化炭素とあわせて酸素の供給も減少することになります。 「毛髪まめ知識」というホームページにも同様のことが述べられています。そして、「禁煙」しましょうとあります。「喫煙は百害あって一利なし」とも書かれていました。

2008年5月24日
5月31日は「世界禁煙デー」その6「喫煙と肺年齢」

昨年に続いての「世界禁煙デー」シリーズ。本日は「喫煙と肺年齢」ということで。
この頃、脳年齢とか体内年齢とかお肌の年齢とかよく言われていますね。
肺年齢という考え方を日本呼吸器学会が提唱しているというのです。日本呼吸器学会のサイトで「肺年齢」または「呼吸の日 記念フォーラム2008」で検索してみてください。
これは、呼吸機能から見た肺の状況を健康な人の年齢と身長、肺活量から「あるべき年齢」を算出したのと比べてみて、どの年齢ぐらいかを推計したのものです。
喫煙によって、肺年齢は確実に高齢者側へ近づきます。肺は気体以外は取り込むことはできても排出ができないですから、たばこの煙に含まれるタールやその他多数の物質が肺に貯まっていくことになります。その結果、目詰まりを起こして呼吸機能が低下していくわけです。
喫煙では、ニコチンなど血液に吸収されやすい物質によって血管も痛めつけられています。ですから、血管年齢も非喫煙者より高齢側の年齢になってきます。その結果が動脈硬化に繋がり、心筋梗塞や脳梗塞などの多発に。脳血管性認知症へと進んでいきます。
喫煙は、肺年齢だけではなく、体内のあらゆる年齢を実際より高齢側にする効果を持っているわけですね。
反射神経も鈍るとかもね。
肺機能の低下によって起こる病気の一つのCOPDについては何回か後で書きたいと思います。

2008年5月22日
5月31日は「世界禁煙デー」その5「どうして喫煙者が禁煙に失敗することが多いのか。」

2008年5月19日に毎日新聞のサイトで「喫煙者:7割がニコチン依存症…4割自覚なし ネット調査」という見出しの記事が出ていました。
これは製薬会社のファイザーがおこなったアンケートです。
アンケート対象のうち「世界保健機関(WHO)の疾病分類などを基に作成した診断テストでは、6656人(71%)がニコチン依存症に該当。」というのです。
ところが、ニコチン依存症と自覚があるのがそのうちの6割程度、医療機関での相談に至っては6%程度というのです。
薬物中毒の自覚がないのですから、禁煙に挑戦しても失敗する人が多いのも頷ける結果ですね。
ニコチン中毒がどのようなものなのか、どういう害があるのかを知ろうともしていない人が多いようですね。その結果が血管系疾患の多発になったりして、脳血管性認知症になっていく人が多いようですね。
養老孟司氏の「バカの壁」にあった情報の拒絶による場合も多いでしょう。この情報の拒絶は喫煙以外でもよく見られます。そして、都合のよい解釈(間違った解釈)を繰り返していくのでしょうね。
学校で「保健体育」という科目で「たばこの害」を教えながら、喫煙している教師はこの典型でしょうか。また、医療関係者の喫煙もね。
学校で物理を教えながら、自動車に乗ったときにシートベルトをしない教師もある意味、同類ですね。「情報の遮断」という意味でね。

2008年5月20日
5月31日は「世界禁煙デー」その4「喫煙とお肌」

今日で4回目になります。本日は「喫煙とお肌」でいこうかなと思います。
一昨年、発表された研究です。研究を行ったのは、ロンドンにある「男・王・聖ト−マス医科大学」アンソニ−・ヤング博士らの研究チ−ムで、「肌が老けるのは、喫煙によって、皮膚のコラ−ゲンを破壊するたんぱく質が増えるからだという。」
もともとは、紫外線と皮膚のコラーゲンを破壊する酵素「MMP−1」の量の関係を調べていたそうです。紫外線を受け続けるとこの酵素の量が増えることを見つけるとともに「喫煙」でも著しく増加することに気がついたというのです。
この酵素が増加するとコラーゲンが分解されるためにお肌が荒れて老化が早くなるというのです。その度合いは結構高いというのです。
この酵素、お肌以外のところでも活躍しているようですね。喫煙をするというのは体の各所でこの酵素を活性化させ、大事な繊維性タンパク質のコラーゲンを分解してくれるようですね。
人間の体は繊維性タンパク質がないとバラバラになってしまうと思います。コラーゲンを大切にするために「禁煙」を。まだ喫煙していない方は、そのまま、煙草には手を出さない方が非常に良いと思います。

2008年5月16日
5月31日は「世界禁煙デー」その3「一酸化炭素による害」

3回目は一酸化炭素についてします。
ニコチンは、ニコチン含有量の少ない製品に変更することでいくらかは減らせる可能性があります。でも、大抵の場合、一日のニコチン量を維持しようとして喫煙本数を増やしてしまっているのが現状のようですね。
喫煙本数にほぼ正比例で増加するのが一酸化炭素です。これは「紙巻き煙草」である限り本数比例です。
一酸化炭素の危険濃度は0.1%です。注意濃度が0,01%ですね。この頃、ネットで知り合って集団自殺というのが時々ありますね。自殺するために「練炭火鉢」を車に持ち込んでいる例がありまた。目的は一酸化炭素発生です。
昔の都市ガスでよくガス中毒を起こしていましたが、原因物質は一酸化炭素です。今の都市ガスは多くの会社で「天然ガス(メタンガス)」ですので昔みたいには死ねませんよ。地方では、まだ、一酸化炭素ガスを使用しているガス会社がありますね。天然ガスへの転換を進めています。それは、中毒事故が起こりやすいからです。ガス湯沸かし器や燃焼型暖房機でも換気が不十分ですと一酸化炭素が発生しやすく、死亡事故が時々起こっています。
煙草を吸うとこの一酸化炭素を吸うことになるのです。それも本数比例でね。
一酸化炭素は赤血球中のヘモグロビン(酸素を結合して運搬します。)に酸素の200倍以上の強さで結合します。一酸化炭素中毒の治療は確か「高圧酸素」だったと思います。普通の状態ではなかなか分離してくれないのです。
ですから、血液の酸素運搬量が減少することになります。喫煙すると息切れなどが多くなる理由の一つですね。心臓に負担をかけることになります。それでも、非喫煙者より酸素運搬量が少ないことになるのです。
赤血球数を数えると喫煙者は多めになることがあると思いますが、代償的であって健康的ではないのです。全身の細胞が常に酸欠に近い状態に置かれるのが喫煙であるということになります。
心筋梗塞などで死なないためにも、体の持つ能力をフルに発揮させるためにも「禁煙」されることを、まだ、吸ったことない方は吸わないことをお勧めします。喫煙は病気です。嗜好ではありません。

2008年5月14日
5月31日は「世界禁煙デー」その2「味覚や嗅覚に対する影響」など

今年も禁煙デーが近づいてきましたので昨年同様「タバコの害」についてしばらく続けたいと思います。
今日はその2回目です。
5月24日のニュースによりますと「ニコチンパッチの保険適応」が認められたというこよです。
タバコ以外の形でニコチンを吸収すれば、煙草を吸わなくても済むということで禁煙治療に使われています。これからでも「喫煙はニコチン中毒」であって、味覚や香りは関係ないということかな。まあ、煙草を吸えば、味覚や嗅覚がマヒします。
そういうことで、喫煙を始めると「味覚」が鈍ります。濃い味を好むようになるようです。素材の味が感じられないのでしょうね。禁煙すればしばらくするともとのように味覚を感じることができるということです。
ですから、喫煙者が禁煙すると食事が美味しくなり、食材の持つ味わいが判るようになるのです。それで、つい食べ過ぎて太るということになる場合が多いようです。でも、「喫煙の害」より低リスクです。
周りの人への悪影響として、煙草の煙により味覚と嗅覚の低下というのがあります。喫煙者だけの問題ではないのです。ですから、レストランなど飲食店は禁煙か適正な分煙を実施する必要があるのでが、対策をおこたっているところが多くありますね。アイルランドやノルウェーなどでは居酒屋まで禁煙だというのにね。
副流煙による害はこのほかにもあります。でも、本日はここまでにしておきます。

2008年5月12日
5月31日は「世界禁煙デー」その1「ニコチン」

今年も禁煙デーが近づいてきましたので昨年同様「タバコの害」についてしばらく続けたいと思います。
まずは「ニコチン」についてです。
あるホームページによりますと、
たばこの三悪、ニコチン、タール、一酸化炭素を見るとニコチンについて次のようになりました。
「ニコチンは青酸に匹敵する毒性を持ち、極めて短時間に吸収されます。」、また、「ニコチンには、中枢神経興奮・抑制作用や、血管収縮、心拍数増加などを引き起こす作用などがあり、現在では依存性薬物と認められています。」もありました。
依存性薬物であるから禁煙が辛いのです。
血管収縮作用がありますね。ニコチンの場合は全身で起こるのでしょうね。そうすると、脳への血流も減少することに、でも、減少すると困るところへは心臓を酷使して維持しようとするようですね。
心臓に負担がかかり、心筋梗塞などの引き金になるというのです。これは吸い始めたとたん始まり、吸い続けている限り心臓への負担の増加は続くのですね。
そのほか、血管に対しての影響は収縮だけではないそうです。特に動脈硬化などがあるとさらに体に良くないですね。というか、動脈硬化を促進してくれます。脳血管障害も起こりやすくなりますね。「寝たきり」や「脳血管性認知症」が身近な病気になりやすくなりますね。
精神面での作用についてはいろいろあるので控えておきますが、「ニコチンなし」の状態で問題は一切起こらないですね。

2008年4月20日
「ニコチン依存症」治療に飲み薬登場、効果はありで、保険適応

4月20日に朝日新聞のサイトで『「ニコチン依存症」治療に飲み薬 効果の反面、副作用も』という見出しの記事を見つけました。
ニコチンパッチと違って吸い続けながら徐々に喫煙本数を減らしていけるとかいうらしいです。禁煙成功率も高いのですが、費用は少し高めです。でも、喫煙を続けたときの数ヶ月分のたばこ代で元は取れます。
20本300円のたばこを日に一箱吸うと、1ヶ月で9000円。一年で108000円ですね。2ヶ月ほどで治療代を回収できるということです。
『飲み薬タイプの新薬「チャンピックス」(一般名バレニクリン)』という名前です。もうすぐ販売が始まるということです。日本禁煙学会で調べることができます。
喫煙者はニコチンによって喫煙が習慣化され、からだがならされているのですね。その状態を追い求める薬物中毒であるということをわかりながらもやめられない人も多いようです。
その一つが「害はがん」だけという思い込みでしょうね。医者でもいるのですね。
実際は多種多様な害があるのですが、ニコチンの作用によって「見て見ぬふり」になっているのが喫煙者かな。
喫煙では、1本目から着実に肺機能を低下させます。これは、回復不可能なのです。これによる病気にCOPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)というのがあるのですが、予防法は「たばこを吸わない」ということだけです。患者数は日本だけで500万人以上です。当選確率高いですね。
それから、血管障害。寝たきりとか脳血管性認知症への近道、喫煙。それから、味覚障害。これは、禁煙で回復するようですが、喫煙歴が長いと・・・。それから、嗅覚障害。それから、これぐらいにしておきます。きりがないので。
まあ、がんも命取りになる病気ですね。がんへの近道、喫煙。
禁煙初期の苦痛を和らげる薬が出るのですから、喫煙者の方、試して見てください。これも、ニコチンパッチと同様、何回でも挑戦できるはずです。
そうそう、非喫煙者に毒ガスを吸わさないようにしてください。自殺行為の巻き添えにはなりたくありませんからね。

2008年4月18日
近畿行政評価局が駅の受動喫煙で「鉄道会社は対策強化を」

4月17日に朝日新聞のサイトで見つけました。見出しは『駅の受動喫煙「鉄道会社は対策強化を」 近畿行政評価局』でした。
前回も書きましたが、喫煙者がCOPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)で窒息死したり、がんで死んだり、血管損傷で死んだり、後遺症が残って寝たきりや脳血管性認知症になったりするのは自業自得などですが、非喫煙者にとっては副流煙とかは迷惑そのものであり、健康被害を及ぼされるわけですから、駅などの公共施設では煙を排除してほしいのです。
その意味では、駅にしろ、タクシーにしろ、飲食店などにしろ、関西は遅れをとっていますね。学校の敷地内全面禁煙で大阪府は40番目ですからね。
この禁煙化は、都会の方が進んでいるとは一概に言えないのです。先進的な地方も進んでいますからね。
だから、鉄道会社が対策を強化するのは当たり前ですね。本来は従業員の健康も守る必要があるはずですね。石綿と同様に考えるべきです。ノルウェーなどはこのような発想で飲食店の全面禁煙に踏み切っているのですよ。
ところで、ある程度年配の人が酸素ボンベを担いでいるのを見かけることがありますね。管を鼻にいれていますね。あれ、大抵はCOPDで肺の機能が低下してしまって酸素ボンベなしでは生活できなくなっているのです。
COPDの予防はたばこを吸わないこと。COPDになってしまった場合の悪化防止は禁煙のみだということです。患者数は500万以上いるとか。がんより確率がいいかも。

2008年4月16日
禁煙区域の拡大へ。神奈川県が飲食店、パチンコ店もすべて禁煙に、条例提案へ

4月16日に各報道機関で取り扱われていましたね。
このような条例が提案されるのは日本で初めてですね。ノルウェーでは、従業員の健康被害防止ということも含めて、飲食店での完全禁煙が実施されていますね。
アイルランドでは、酒場も含まれています。カリフォルニア州では、レストランの屋外部や個人住宅の中まで広がりを見せていることから考えるとまだまだというのが日本です。
学校の敷地内完全禁煙を実施する地方公共団体は増加していますが、内実は・・・というところもあります。
医療関係者の喫煙率の高さも気になる国です。
そこで、このような提案をされる知事を支持したいと考えます。
喫煙者が肺機能を衰えさせて窒息死するとかは自業自得ですが、非喫煙者の受動喫煙はあってはならないことだと考えるからです。
一気に完全禁煙になればよいのですが、そうならないときでも気流の流れを考えた完全分煙を国として取り入れさせるべきです。罰則規程付きでね。
どうしてでしょうか。医療関係者とともに児童生徒などにスポーツを指導している者にも喫煙者が多いのも日本の不思議の一つですね。こちらも法律等で児童生徒の見えるところでの喫煙を禁止すべきです。児童生徒に喫煙しているところを見せるのは教育上非常に悪いです。

2008年3月21日
橋下府知事が勤務中の喫煙の完全禁止を検討指示

3月19日に朝日新聞のサイトの「マイタウン関西」に「勤務中のタバコ、完全禁止? 橋下府知事が検討指示」という見出しの記事がありました。もっともなことだと思います。
昨年でしたか、日本禁煙学会の「私はこうしてタバコをやめられたコンテスト」の入賞作品に「禁煙した結果、作業能率があがり、今まで4時間かかっていたのが3時間で済むようになった。原因は喫煙に費やしたロス時間がなくなったためという内容のがありました。
勤務時間中の喫煙はこれと同様のことがいえるわけですね。一酸化炭素で血中酸素濃度が下がって脳の働きは低下する、ニコチンで血管が細くなって血流量が減少して脳の働きが低下する、その上、煙草に火をつけたりとか吸ったりしているときとかは仕事以外の行動を行っているわけですね。その上、喫煙室に行くとなると・・・ですね。
今は、特定者だけが集まるところでも非喫煙者がいる場合は「禁煙」が原則ですね。だから、不特定多数の来庁者のある府庁舎などは当然、敷地内、館内全面禁煙にするべきですね。ということは、勤務時間中の喫煙は持ち場をを離れるということになりますね。
府立学校の全面禁煙では全国40番目と出遅れているのだから、こちらの方は「検討」とか言わんと「即実行」してもらいたいですね。

2008年3月7日
たばこ規制で日本学術会議がたばこ税倍増など提言

3月4日に毎日新聞のサイトで「たばこ規制:日本学術会議がたばこ税倍増など提言」という記事を見つけました。
その中に「また喫煙は、がんなどの疾患や火災、環境汚染の原因になっていると指摘。経済的損失は年間約7兆3000億円に上るとする試算を引用し、年間のたばこ税収を上回るとした。」というのがありました。
税収ですが、倍増しても「税収は年間約2兆3000億円から約1兆2000億円増えるという。」程度です。3兆5000億円程度ですね。経済損失の約半分程度しかないのですね。なら、もっと税金部分を上げるか、喫煙者の医療費の自己負担分を多くするとかして、少なくとも経済損失分ぐらいは負担してもらいたいですね。
特定非営利活動法人(NPO法人) タバコのけむりのない「子どもに無煙環境を」推進協議会のホームページによりますと、この4月から大阪府立学校が全国47都道府県で40番目の「敷地内禁煙」にするとのことです。
税金を上げたり、自動販売機の規制とかも大切ですが、もっと大事なの「こどもの前で喫煙しない、喫煙させない」ということですね。
特に、学校の教師やスポーツの指導者が喫煙しているというのは、単に真似られるというだけではなく、「学習の否定」にも繋がると考えます。保健体育で「禁煙指導」している教師が「喫煙」していると、「勉強と生活とは無関係」という意識を植え付けるという弊害も出てきます。「こどもは大人を見て育つ」のです。
ですから、すべての教育機関、スポーツ施設で敷地内全面禁煙になることが必要です。

2008年2月24日
喫煙で病気リスクが上昇

2月24日の日本経済新聞SUNDAY NIKKEIαの健康面「健康情報読み解く」は「喫煙で病気リスク上昇」についてでした。
2004年にアメリカ保健福祉省が出した「喫煙の健康影響に関する報告書」からでした。この報告書は900ページにも及ぶということです。そして、多数の論文を喫煙と病気の関係を検討しながら評価しているというのです。
喫煙との因果関係については「十分な根拠がある」から「関連なし」の4段階に分類しています。
そこで上げられた「喫煙でリスクのある主な病気や健康障害」は多数あります。がんのリストでは、口腔からぼうこうまで多岐にわたっています。当然、咽頭、気管や肺もあるわけですね。消化器もです。膵臓や肝臓も。腎臓や子宮頸部も。
循環器では動脈硬化ですね。大動脈瘤。当然、心筋梗塞や脳卒中ですね。隠れ脳梗塞などで脳血管性認知症ですかな。
呼吸器ではがんのほかに慢性閉塞性肺疾患。そして、呼吸機能の低下を忘れないでください。生殖系にも影響があり、白内障にもということです。その他、多いのでこのあたりにしておきます。
このコラムで最後に『「実践段階」の情報を優先した健康つくりを考えるなら、まずは喫煙に目を向けることが理にかなっているだろう。』とあります。
脳血管性認知になりやすい喫煙は止めましょうね。

2008年2月8日
日本の喫煙率の高さと煙草の値段の安さ

2月8日の日本経済新聞社会面に「たばこ安く喫煙率高く」という見出しで記事が出ていました。「日本の喫煙率は先進国で突出」しているとのWHOの報告です。
新聞には日本、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリスの喫煙率と最も人気の高いたばこの値段とその税率が出ていました。
日本の男の喫煙率はダントツの43.3%で他は高くても28%で20%もあります。値段は日本が一番安く、ついでアメリカ、イギリスが一番高く10ドル近くの値段です。日本は2ドル台、差は明らかですね。
タバコの値段を上げるべきでしょうね。いろいろさ社会的費用を今の税率では十分に負担していないのは明らかですね。だから、イギリスはその点も考慮して日本の4倍ほどの値段にしているのでしょう。
それと、高くすることによって青少年の購入意欲が減少すると考えられます。ようするに新規喫煙者をつくらないためにも値上げを。WHOはこのあたりも考慮して報告を出したのでしょう。アメリカは、州レベル、市レベルなどでの禁煙への取り組みがしっかりしていますね。それに引き替え、「分煙」すら徹底できない状況の日本だけが高喫煙率であるのでは。
それと、医療関係者やスポーツ関係者(学校の体育教師を含む)の喫煙率の高さは日本の教育の悪いところがでていますね。「学校(大学を含む)での勉強は役に立たない」もしくは「テストが終われば、関係ない。」というような学習軽視の風潮がこの関係者の喫煙率を押し上げ、それを見て育つ子供に悪影響を与えているのです。
学校敷地内が全面禁煙になると生徒の喫煙はあきらかに減少することからを教育関係者は認識すべきです。

2008年1月11日
4つの習慣で14年長生き、英ケンブリッジ大の調査で判明・たばこ吸わずなど

1月9日に日本経済新聞のサイトの「いきいき健康」で見つけました。表題はその見出しとほぼ同一です。
ケンブリッジ大の研究チームが、イギリス南東部で45歳から79歳の健康な住民約20000人を対象にした調査で1993年から2006年までかけて死亡率と生活習慣との関係を解析しています。
健康調査は対象人数が多いほど、期間が長いほど正確になる傾向があります。これだけの多人数、長期間の調査はあまり例を見ないのでは。信憑性が非常に高いといえるわけですね。
その結果ですが「(1)喫煙しない(2)飲酒はワインなら1週間にグラス14杯まで(3)1日に最低こぶし5つ分程度の野菜、果物を取る(4)1 日30分ほどの軽い運動をする」という習慣ですね。「4つともこの習慣のある人と層でない人では、同年齢での病気による死亡率が大きく違い、習慣のある人の方が4分の1と低く、14年分の寿命に相当する」とわかったということです。
この習慣と最も関連するのが「心臓や血管など循環器系の病気」というのです。とすると喫煙者にとっては「心臓や血管など循環器系の病気」のリスクの方が癌より大きいのかもしれませんね。
周りの人の受動喫煙の害は「癌」が最大でしょう。よって、禁煙や分煙が求められているのです。喫煙者が癌とかになるのは自業自得ですが、非喫煙者への加害行動にもなるとこを忘れないでほしいです。
日本での健康情報での調査は多くの場合、数名とかですね。少し多くなって数十名。特に数名の場合の信憑性はどうなのかと思います。

2008年1月3日
まだだったの?「ファイザー日本法人、勤務中は全社員禁煙・治療薬の発売控え」

1月1日の日本経済新聞に出て記事よりです。「  」が見出しでした。
ファイザー日本法人は東京の本社だけが禁煙だったようですね。「08年中に飲む禁煙薬「バレニクリン」を発売する予定で、これに先立ち自ら禁煙を実践する。」というので全社的に実施することにしたというのです。営業要員も対象として、営業車のなかも禁煙にですけどね。製薬会社なのにいまごろ?という感じがしますね。アメリカ本社はどうなのでしょうか。記事には出ていませんでした。感じとしてはとうの昔に全社禁煙かな。
まあ、それでも多くの会社で「禁煙」や「分煙」が実施されていますね。それも、全社的に。製造ラインでは以前から禁煙状態に近かったり、消防法やその他の関係で火気厳禁で禁煙状態になっていたいですね。
JTは別にして、こちらは医薬品製造販売ですね。健康情報は十分にあるはずなのに「喫煙状態」の社員がいるというのは、社員教育の問題、学校教育の問題もあるとのでは。
教育というか、授業等で学んだことが実生活と結びついていないのですね。そりゃ、忘れますわ。理解していない単純暗記は忘れやすいですね。これは、日本全体としての問題も含んでいるということですね。
学力テストでは「順番」を一番気にする民族性。あの文部科学省の学力テストを低学力の所の状況を調査し底上げする対策に使うのではなく、別の使われ方がさせそうで心配です。そうすると、格差が拡大されることになるでしょうね。
ここは、ニコレットも扱っているのです。こちらも禁煙補助薬なのにね。こちらの健康情報はどう社内に伝えたのでしょうか。