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主に経済企業などの関係を集めました。新しいものが先頭になるように配置しています。
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2011年11月19日
広がる自由貿易圏。孤立した国はどうなるの?

 2011年11月10日に前回にも書きましたが、野田首相の「TPP交渉参加のための協議開始」の発言がありましたね。
 これは、世界中に自由貿易圏が広がりつつある現状を憂慮しての決断でしょうね。
 過去に農業分野での自由化した品目がありましたね。まあ、野菜類は関税が今では低く設定されているとか。ネギでしたか、確か4%と聞いています。高額商品なら4%でも負担は大きいですが、消費者のネギの1回の購入量はどのくらいなのでしょうか。
 過去にあった例ですと、「オレンジの輸入自由化」では、「日本のミカン農家は壊滅」とか反対運動もされたみたいですが、多くの産地がしぶとく生き残り、カナダなどには「テレビオレンジ」とかの愛称で輸出していますよね。円高の方が自由化より大敵でしょうね。
 「サクランボ」も自由化されてますね。その後の農家の取り組みで「高品質の生食用」で栽培面積も自由化当時より広くなった山形県の例などもあります。これは、自由化が切っ掛けで品目変更に挑戦した結果ですね。そして、世界的に見て「高価格」の米も輸出しています。もっと、大規模経営が出来れば、よりリーズナブルな価格での輸出が出来るでしょうね。
 それと、確か、何年か前までは中国漁船が東シナ海で漁獲した魚を福岡市などで水揚げしていたのが、今は中国の港に行っているようです。母国の方が高く売れるからだということでした。何年か前に北海道で「なまこ」の盗難がありましたね。これは「中国向け」で生産していたのが盗まれたとか。
 水産物の洋上での買い付け競争というのもあります。そこでは、日本はよく負けているとか。今のところ、まぐろは大丈夫なようですが、海外の「寿司」や「刺身」のブームがさらに広がれば、これも「買い負け」の可能性がありますよ。
 アメリカでは、遺伝子組換えでない大豆生産より、日本に売れなくても遺伝子組換えの大豆の方向ですよ。巨大市場が現れてきましたからね。
 「カップヌードルご飯」のご飯に使っている米はカルフォルニア米ですよね。これは、日本の農産物輸入規制が小麦であったり、「米」であって、加工品が含まれていないからですね。あの餃子事件もこのような規制なので、中国のメーカーに委託生産させていたからでしょうね。この調整品といわれる分野での食品輸入が多いのでは。
 そこら中で、海外の動向から置いてけぼりを食った上に、工業製品やサービス分野などで「自由貿易圏」に入っていないばかりに輸出ができないというか、海外に輸入して貰えないために工場が海外に流出することになれば、兼業農家も含めて失業者は増加するでしょうね。現にパナソニックは2012年での調達金額で3000億円ぐらいを海外からにすると2011年11月19日の夕刊にでていました。パナソニックはこのほかにも兵庫県尼崎市のプラズマディスプレー工場を部分的に閉鎖するとか。これで約1000人解雇というのです。これは大都市の話ですが、地方都市や農村にも工場はありますね。兼業農家の多くはこのような工場に働きにも出ていますね。どうするのでしょう。兼業農家のほとんどは農外収入の方が多いということです。
 現に「980円ジーンズ」とかの競争で岡山県井原市では、ジーンズ工場の閉鎖が相次いだとか。海外の方が安いからとね。まあ、これは国内事情によるものですが、これと同様のことが起こりかねないわけです。
 EUがなぜあそこまで急速に拡大したのかといえば、それは「EUは巨大な自由貿易圏」だからです。それで、各地で自由貿易圏を作ろうとしているのが今の状況でしょうね。どうしても、同じ貿易圏の国との貿易に傾いていくからですね。ロシアも経済圏の再構築に大きく舵を切ろうとしています。
 現状では、日本はどこの貿易圏に属さない世界的に見て珍しい孤立した国になりそうで心配です。

2011年11月13日
TPP交渉に参加の方向性が出る

 2011年11月11日に野田首相が記者会見をして、「TPP交渉参加に向けて関係国と交渉を開始する」というような内容でしたね。
 交渉参加反対は「説明が不十分」とか「内容がわからない」とかも理由に挙げていましたね。交渉に参加していない国にTPPを推進している国は詳しいことを説明する義務はないですよ。どのようなことを議論しているとかはやはり「交渉に正式に参加して開始する」というのが必要なのでは。
 韓国とアメリカのFTAについて、この2カ国は他の国に説明したのでしょうか。特に交渉経過は「秘密」ではないとは思いますが、説明なしでしょうね。TPPもこれと同様なので詳しいことは交渉に正式に参加する必要があると思います。
 この交渉では、各国の輸入障害の撤廃、関税の廃止などですね。ところで、米ですが、1997年でしたか、不作で輸入したとき、大量に売れ残りましたね。インディカ米の輸入は少ないと思います。まあ、アメリカとオーストラリアの適地でのササニシキとかコシヒカリなどが問題になるでしょうね。
 でも、中国で日本産米が高値で販売できているのでアメリカ等は中国への輸出も考えるでしょうから,量的にはJAのいっているような量はでないでしょうね。アメリカ産米はいまでも相当量輸入されてます。例えば、「カップヌードルごはん」のご飯はアメリカ産米ですね。炊飯器の高級品が販売を伸ばしているようですが、すぐ食べられる状態の需要が増加してきています。この変化の方が怖いのでは。
 それより、兼業農家の収入はどうなるのでしょうか。日産自動車のゴーン社長が言っていた言葉「日本に仕事を残すために部品は海外から輸入している」とかいった意味ですね。そう、兼業農家の相当数が工場勤務ですね。その工場が海外に出て行ってしまったらどうするのでしょうか。今でも、出て行っています。それに拍車がかかる恐れが大きいのです。
 EUはある意味「ブロック経済圏」を形成しています。域内の貿易量は凄いはずです。為替を気にしなくてよいのですから。EUほどとはいいませんが、FTA締結などもそうブロック経済圏を作ろうとしているのです。それに一切参加しないとき、どのようになるのかを考えて見る必要があるのです。
 大規模小売りに参入してきた外資は苦労していますね。それに引き替え、日本資本の小売りが外国で作った製品を国民は割とためらいもなく購入しています。この傾向が続く間に自由化して工場を日本に戻すことをしないと、孤立による「日本沈没」が起こりそうな情勢になってきているのが現在だと考えます。

2011年8月25日
危険性軽視の典型ですね、動きが鈍いからな。

 2011年8月25日に各報道機関で報道されたニュースに「10m津波想定 東電副社長も把握」、この見出しはNHKよりです。地震の3年前に10mを越える津波の可能性を試算していたというのです。
 「鈍くさい」ですね。関西電力系の光ファイバーは頑張っているのに東京電力系はKDDIに売却しましたね。このこともこれと関連性があると思うのです。「経営判断が遅い」時間が掛かりすぎるということかな。
 「試算」ということですので、根拠がとか思ったのでしょうか。でもね、スマトラ沖地震が起こった後ですよ。同じプレート型ですよ。連動しなかったのかな。それと、貞観地震を過小評価もあるでしょうね。
 要するに状況変化に弱い傾向があるのでは。それが、光ファイバーの利用拡大で躓く原因にもなったのでしょうね。国に報告とかする前でも、発電機建屋などの修理(名目はこれかな)は出来たのではと思います。今回の地震でも建屋のコンクリートなどの損傷はほとんどなかったみたいですね。ただ、不完全防水であったのが命取りになったと思います。
 「絶対安全」とかなにかしてしまうと、その後の情勢変化に対応しきれない体質を抱えているのが東京電力かな。
 民主党の代表選挙で小沢氏は「マニフェストの完全実行」を喚いているようです。ということは、今の状況で完全実施すると財政破綻かな。気がついていてでもなら、民主党政権は4年で終了とでも思っている感じがします。国を預かっている政権政党のすることではないと思うのです。政権政党はもっと長期に渡って政権を、国を安定的に発展させるのが第一の義務であると思うのです。そして、その長期の間にマニフェストを実現すれば良いと思うのですけどね。
 アメリカの茶会党は自分で自分の首を絞めるようなことをしているのに気がついていないみたいです。議員の質が各国とも低下中なのでしょうか。

2011年8月17日
日産が2016年度までに上位幹部の過半数を外国人に

 2011年8月17日にYahooで見つけた読売新聞配信の記事に「日産幹部、2016年度までに過半数を外国人に」というのがありました。
 これの意味するところは、「国際化待ったなし」かな。現在進行中の円高や電力不足とは関係なしに経済のグローバル化が進んでいるということですね。適地生産ですね。そして、日産は大衆車のマーチを輸入に変えましたね。その方が利益が上がるからでしょうね。
 生産国での社員の処遇ですね。日本企業は評判が悪かったですね。よくするには現地化が必要のようです。そうでないと、経験稼ぎで育った頃に転職というのを優秀な社員ほどかな。引き留めるには地位と給与かな。そうすると、当然上位幹部に外国人登用になりますね。現地企業で登用すれば、当然、本社でも外国人の割合が増加するのは当たり前でしょうね。
 すでに日産を含め、いくつかの著名企業の社長が外国人ですね。また、社内言語を「英語」にするところが増えてきていますね。民間企業は世界を相手に生きていますから当然の流れでしょうね。そうすると、あとは日本の法律による制度や規制をどう海外と競争できるように変えていくことが出来るかが、企業の本社や工場などを日本に引き留めることができるかになると思います。
 企業は、本社も含めて海外移転をすることか可能のはずです。その時、日本国内の従業員の多くは海外移住を拒む可能性が高いものと思われます。その結果は、日本には失業者の大群が出現をいう悪いシナリオも考えられるのです。
 ですから、今は如何に「開国」をすることに決断を躊躇してはならないと考えます。現に韓国政府の誘致に乗って韓国進出を決めた企業も結構な数になっていますね。それは、韓国の開国の度合いが日本と比べて比較にならないくらいの広がりを持っているからでしょうね。
 もっと、開国しましょう。

2011年8月11日
長期展望があるのか

 2011年8月10日に欧米で株価が暴落とかいろいろありましたね。日本もその影響で株価が下がり、円がドルとかに対して高くなっていますね。
 前々から書いているのですが、「金の亡者」みたいになって少しでも不利と考えられる情報や噂に過激な反応を示しているように感じられます。そして、8月8日の株価暴落とかではその切っ掛けとなったアメリカ国債を購入しているというのです。なら、ばたばたする必要はないと思うのですけどね。
 戦争とかが起こって企業等が国営化されるとかみたいなことがありますが、その後、「国破れて山河あり・・」は漢詩ですね。「国破れて企業残る」というところが第2次世界大戦の時、起こってますね。日本では、戦時国債等はハイパーインフレで紙くず同然、ところが、戦争前からの多くに企業が延々を活動を続けてました。日本経済新聞には「200年企業」などというコラムが延々と続いています。江戸幕府が倒れ、米騒動があり、戦争があって国が潰れても耐え抜いてきた企業。
 経済とかは「好不調」の繰り返しですね。ところが、今は「金」「金」で少しでも含み損を持つことも許さないような風潮になってきているのでは。それが、皆が同じように行動をして、株を売ったり、購入したり、原油を、穀物をというように高騰暴落の繰り返しになってしまっているのでは。そして、国民のそのような気質に対応するためには「常に好景気」を求められているのが政治家かな。
 その中で、不人気は引き締め政策をしているイギリスでは、「暴動」が起こってしまいました。そこにあるのは「長期より短期」での「利益」を追い求めるようになった状況が今日なのでしょうね。その判断基準もだれか他人任せになってしまっているということです。
 あのサブプライローンで、味噌をつけた格付け会社の格付けを信じ切っているという能なし状態みたいに感じます。

2011年8月9日
世界同時株安再燃

 2011年8月5日のアメリカ国債格付けの格下げを切っ掛けにその後、以前にも増して世界同時株安の様相を示してきましたね。
 8月8日(月)は、日本などのアジア諸国の株安が起こり、南欧の国債問題で揺れるEU諸国が続き、震源地のニューヨークで600ドルを超える暴落になり、そして、9日の日本市場でも、一時(11時少し前)に8700円を割り込みましたね。記事にもあったように、「不安が不安を呼び、過剰反応」しているのでしょうね。
 それと、今のPCによる自動取引も多いのでしょうね。これ、どこも大してプログラムに違いはないのでは。とすると、ファンドとかでは、マイナス要因を入力すると「売り」、プラス勝因を入力すると「買い」のワンパターンになりやすいようですね。そうすると、乱高下にしやすくなりますよ。ちょっと、市場の予測と違ったといって、売り飛ばしたり、買ったりしていますからね。
 それと、不思議なのは、企業の多くが戦後の混乱期などのインフレ期もしのいできているという事実もあるのです。その時、日本の戦時国債などはインフレで紙切れ同然みたいになったことも。そう、倒産した企業も多いですが混乱期を生き残った企業もあるのです。そのようなことを考えると、この時期、国債というものに不安を覚えます。にも関わらず、今回の切っ掛けのアメリカ国債を購入しているのも多いとか。
 なら、ジタバタせずに様子を見ましょう。アメリカ国債は額面償還されるでしょうし、日本の国債も償還時には「額面償還」されるでしょうね。ただ、それだけですよ。南欧諸国が自国通貨建てでないことが不利になっています。昔、アルゼンチンで国債のデフォルトがありましたね。アルゼンチンにとっての外貨建て国債だったようです。自国通貨建てでなかったので「インフレ」という手が使えなかったのです。
 「インフレ」期には「株」の方が強いのにね。

2011年7月24日
科学技術力の最低限国際的水準の維持を

 2011年7月23日に中国で鉄道事故が起きましたね。それも、高速鉄道です。普通、高速鉄道は完全立体交差を前提にしていますね。そこでの事故は自己要因だということですね。
 報道によると、停電で停車した列車に後続列車が追突し、一部が高架橋から河川に転落したというのです。ドイツで1998年、ICE(高速鉄道)が脱線して、101人が死亡するというドイツで最悪の事故が起こっていますが、単独事故でした。
 ドイツの事故も今回の事故もどこか、問題があったわけですね。ドイツの事故では車輪の形状に問題ありということになりました。日本では、空気バネですが、当時、ドイツではスプリングバネ(堅い)だったためと聞いています。日本では、早くから使われていたバネでしたが。
 今回の中国の事故も、いろいろなことがあって追突を防ぐことが出来なかったということです。そこにあるのは高速鉄道の技術を消化吸収出来ていなかったということですかな。いろいろな国の技術を脈絡なく取り入れて、「自主開発」などと謙虚さナシに過信した結果ですかな。
 鉄道技術で、原理が簡単なようですが、活用のノウハウというのは一長一短では取り込めないということです。そして、新規開発もそうですが、一旦撤退などした分野の技術開発は新規開発以上の苦労と経費が掛かるようです。
 日本で鉄道技術が進歩しているのはJR各社や私鉄の競争ですね。それに車輌製造会社も一緒に競争しているからです。競争のないところに進歩はないのです。アメリカの自動車メーカーは近い状態に陥って、新車の開発能力を失いましたね。復活には時間が掛かっています。
 JR東日本は阪神大震災や中越地震の教訓を生かして、地道に努力をしていたので東日本大震災で脱線事故はなかったですね。270Kmで走行中の新幹線も安全に停車しています。そこには、技術の蓄積と継続とがあったからです。
 これからの日本の運命を左右するのは、科学技術の質と量ですね。世界一流で量も確保するには、今の国家予算や企業に対する優遇措置は非常に見劣りすると思います。企業については、工場だけではなく研究所も流出の傾向にあります。大学は研究費不足。非常に心配です。

2011年6月24日
乳幼児の寝不足はどこから

 2011年6月22日にinfoseek見つけた共同通信配信の記事に「子どもの寝不足、脳に影響 発達障害研、ラットで証明」というのがありました。詳しくは記事で。簡単に言うと、乳幼児期の寝不足や不規則な睡眠で脳内で作られている物質の分泌リズムが狂うというのです。
 ラットの研究で、脳の発達障害が見つかったわけですが、人間でも同様であろうということになります。また、普遍的な物質のようなのでそうでしょうね。
 本来、人間は日の出とともに活動を始め、日没とともに休息、睡眠をとっていたのですね。そして、たき火等の火を使うようになっても、庶民の生活には変化はなかったと考えられます。そう、規則正しい生活です。それが、産業革命以降、ランプ、電灯と夜間の照明状態がよくなってきましたね。それにつられて、活動時間が拡大していったわけです。でも、乳幼児は親の生活習慣がその睡眠開始時間や睡眠時間が決まってくることになります。
 ということになると、乳幼児の規則正しい生活を考えた生活の出来る親以外の親が育てる場合、この発達障害が起こる可能性があるということですね。
 子育て世代の年収だけではなく、勤務時間もしっかり考えて、子どもにとってよいリズムで就労できる環境を国全体として、作り出す必要があるのでは。子どもには,普通の夜の時間感覚が身につく環境が必要であるということです。そのためには、国内の雇用数がどうすれば、増加する可能性が高いかを真剣に考え、実行に移すことが大切だと思います。今までの税制、慣行、貿易協定や産業保護政策などは、雇用の場を海外に移すのを促進しているみたいなものではないかと考えています。

2011年5月1日
教訓を生かした例の一つ、東北新幹線、スピード復旧

 4月30日にYahooで見つけた産経新聞配信の記事に『東北新幹線、スピード再開 耐震化、「阪神」「中越」の教訓生きた』というのがありました。阪神大震災の際にはJR西日本の山陽新幹線で高架橋が落下したり、橋脚が各所で損傷しました。まあ、この区間は以前から「海砂」利用の問題点が指摘されていた新大阪と岡山の間の区間ですね。
 でも、JR東日本は橋脚の補強に励んでいたということです。その結果、橋脚で損傷を受けたところもあったのですが、高架橋の落下はなかったですね。地面がずれてしまえば、新幹線みたいな構造物はどこかで破断が起こると思うのですが、今回は揺れだけだったようで重大な損壊はなかったというのです。それには、中越地震での脱線事故も教訓に脱線防止金具を取り付けていっていたとか。
 今回の震災で鉄道利用者の被害者はなかったですね。270km/hで走行していた新幹線も在来線の列車も、そして、津波に呑まれた車両は出ましたが、乗客は避難して無事でしたね。鉄道は原子力発電所みたいにつくられてはいないですね。明治時代から造られ利用されてきた線路と駅を使い続ける宿命があります。それも、長距離に渡って海岸沿いとかね。それを知恵によって克復していったということですね。
 新幹線では、というより各所に設置された地震計を有効活用して、新幹線だけではなく、在来線にも活用されていたのですかな。
 そこに見られるのは「競争」によって鍛えられている企業の姿でもありそうです。どこかの独占企業には見られない体質かな。

2011年4月29日
また、寝言が。原子力発電所事故賠償で。

 4月28日にYahooで見つけた時事通信配信の記事に『原発賠償、免責あり得る=報酬半減は「大変厳しい」―東電社長』というのがありました。そして、今日、日本経済新聞でもあったので他でも報道されているでしょうね。ただ、記事は小さかったです。
 『東京電力の清水正孝社長は28日、福島第1原発事故の被害補償に関し、巨大災害の場合は電力会社の責任を免除する原子力損害賠償法の規定について「私どもとして、そういう理解があり得ると考えている」と述べ、東日本大震災による大津波が免責理由に該当する可能性があるとの認識を表明した。』というのです。でもね、ご近所の第二原子力発電所はたいしたことがなかったですね。もっと、震度や津波の大きいはずの女川原子力発電所も多少トラブルがあったみたいですが、平穏無事ですね。
 どうして、第一原子力発電所だけはこのような事態になったのかを少し考えれば、これは「人災」であって、「天災」ではないですよ。どこから、このような考えが出てくるのでしょうか。外部電源についても高台に追加分ですか、完成したとか。事故が起こって一ヶ月ほどですよ。それに、こう簡単にできると言うことは費用的にもたいしたことがなかったということですね。それを、放置し続けた結果が今回の事故ですね。どこに「免責」に該当する要件があるのでしょうか。女川原発や第二原発などが同様の事態になっていたら、そうかもしれないですが、どちらも平穏ですね。
 なぜ、第二原子力発電所をつくったときに第一原子力発電所も同様に改造しておかなかったというが疑問です。これは、「地震はない」とでも思い込んでいたとしか思えないですね。
 日経ビジネスに東京電力の今後の経営状況の可能性についての記事がありましたが、その中の「国家管理」か「チッソ化」ぐらいになるのではと思います。これだけ、各種の情報が出てしまったので「想定外」というのは東京電力や保安院ぐらいでないでしょうか。欠陥の指摘をともにのらりくらりと無視し続けてきましたからね。その状況も明らかになっていますね。
 「国家管理」というのも保安院が共犯みたいなものですから、問題かな。まあ、事故前に指摘されたことを事故前に少しでも実行しておれば、防げた事故だと思います。地震に関しても「1000年周期」の巨大地震の可能性も2000年になってすぐの頃から出されるようになっていました。それでも、指摘を無視。要は常に「今日、耳日曜」で無視を続けた結果ですから、これで、「免責」になるのなら、この世の中、ほとんどが「免責」になるのではと思います。

2011年4月13日
原子炉の廃炉の費用について

 東京電力福島第一原子力発電所はまあ「廃止」でしょうか。1〜4号は「廃炉」確定でしょうね。そして、低温冷却ができている5,6号炉もかな。
 ところで、廃炉にする場合、費用はどのようにかかるのでしょうね。1〜3号炉と4号炉と5,6号炉ではどうちがうのでしょうか。
 私の感覚では、1〜3号炉が一番手間暇と費用が掛かりそうですね。その証拠にいまでも手間暇が掛かっていますね。5,6号炉では普通の原子炉の処理費用でいけそうですね。これで、どの程度の費用になるのでしょうか。
 それから考えると周辺での費用も多額になる1〜3号炉では、相当巨大な金額になりますね。一度、政府や電力業界は試算してみるべきですね。そうでないと、後出し的費用がいつまでも続く廃炉になると思うのです。過小評価しないことですね。
 こう考えると、あの3月11日と12日での決断遅れが後処理費用の差になってきたと思うのです。直ちに海水でもよいから冷却を実行しておけばという感じです。まあ、津波対策のわずかなケチりが巨額な費用となって出てきたという感じです。
 是非、撤去費用と賠償費用とあるのですが、取り敢えず「廃炉の撤去費用」のほうの試算をして貰いたいです。

2011年3月24日
プロ野球の開幕時期について

 3月11日に東北関東大震災が起こって、多大な被害が出ましたね。被災された方々にはお見舞い申し上げます。
 この震災で、楽天の本拠地球場とロッテの本拠地球場が被災しましたね。地震による発電所の操業停止、そして、福島第一原子力発電所の事故(私は人災と思っています。他の原子力発電所、特に震源の真ん中に近い東北電力女川原子力発電所でもこのような事故が起こっていないですね。)
 東京電力管内での計画停電が実施されています。そこで、パリーグはいち早く4月12日開幕、たしか、4月中はナイター自粛。楽天は4月中の球場再開を目指していますが、実質的には仙台開催は5月になるのでは。そのような時期にセリーグは予定通り開幕を目指しましたが、反発があって3月29日からにしましたが、御上からの指導もあって4月12日と漸くパリーグに合わせましたね。
 その上、盟主のはずの球団が使っている東京ドームの使用を控える羽目になってしまいました。このことで見えてくるのは「自己中」の球団があるということでしょうか。日本の今の状況は2リーグというので、全国的な人気をなんとか保っているのが現状でしょうね。この盟主を自認する球団の野球中継回数は減少傾向、その上、視聴率も低下傾向です。そのあたりがどうしてかの自覚がないみたいですね。
 九州は、某携帯電話をしている球団の方が人気が。北海道はハム会社。東北は通販会社が伸びてきていますし、千葉マリン球場は女性にも人気とか。
 パリーグの方が全体的に商売熱心で人気上昇中、セリーグの方は降下中かな。その例が横浜にある球団ですね。
 まあ、まだ昨年までは盟主の球団との試合の時が一番入場料が高いみたいですけど、このような事例が増えると人気がパリーグに移っている可能性が出てくることが考えられますね。
 高校野球は始まりましたが、今回は事情が阪神大震災の時と異なるのでプロ野球の方は様子見をかねて、開幕を遅らせるというのは意味が高いでしょう。

2011年2月14日
ぞくぞく出て行く日本の工場

 2月13日の日本経済新聞一面に「製造業の輸出、ASEANを拠点に FTAで関税低く」という記事がありました。簡単に言うと関税が低いとかないところでの貿易の方が企業の利益になるということかな。
 日本はASEAN諸国に比べてFTA(自由貿易協定)では完全に出遅れていますね。そして、韓国や中国などともです。ASEANに輸出する場合、日本から輸出すると関税がかかりますが、ASEAN諸国内ですと関税なし。ただ、この恩恵を受けるためには一定比率現地部品を使うとかの決まりがあります。ただ、現地の品質水準が上がってきていますので、日本から輸出する必要が部品でも薄れてきているということなのです。
 アジア諸国関係の起点としてASEANを使っているのですが、日産では日本向けにも利用していますね。輸入車トップは日産マーチですよ。タイからです。このようなことが、日本国内での仕事が減少している理由の一つかな。
 TPPが発効してしまうと太平洋地域でも日本は置き去りになりそうです。もう、外圧ぐらいでしか活性化できそうにない農業を守るとして、工場が大挙して海外に流出しようとしているのが現在です。派遣の労働条件が悪いのも仕事が少ないからですよ。仕事が多ければ、ほっといても賃金とかは上昇しますよね。法律で下限を上げると企業が工場を海外に移すのが早くなりそうです。結局、残るのは失業者の群れかな。非正規労働者にはさらなる仕打ちになるのではと思います。
 今の財政赤字とかも考えると、「平成の開国」と「行財政改革(消費税も含む)」と「国防のあり方」を本気で考えるときなのですがどうなることやら。日本は内輪もめで国を潰した実績がありますからね。この件については次回書けたら書きます。

2011年2月2日
日本での企業の求人活動について

 2月2日にNHKのサイトで「採用試験 4年生の夏以降に」というのを見つけました。これは、ここ数年の採用活動、学生から見ると「就活」の早期化、長期化が問題になっていますね。この現状では、大学入試が終了した段階で大学卒社員の求人がおこなわれても変わらないのでと思うぐらいです。
 それをなんとかしようと、大手商社が4年生の夏以降に採用試験というのを言い始めたのが、始まりだったと思います。経済同友会も採用試験は8月以降にとかいいはじめした。日本商工会議所も採用試験は4年生の夏以降というを言い始めました。ただ、これらは「強制力」がないですね。
 これが起こる問題は「青田買い」の習慣ですかな。何でも、早くするほうが有利というにみているですか。人間というのは成長がバラバラで、早く成長しているようでその後停滞する者や、この逆とか、また、得意分野は人それぞれですね。それを、「青田買い」の発想で求人活動をしているのが企業かな。だから、再び、「リクルーター」なるものを復活させてきていますね。
 これは、教育現場で「個性個性」といいながら、現実はワンパターンの教育がおこなわれてきた反動かな。採用して、良かったと思った若手の後輩にアタックしようというものですかな。これは、できるだけ、ある意味で能力の質確保を目指しているのではと思います。それは、企業の求人活動での応募者の能力見極めができていない証拠とも取れます。だから、早期化は大して問題ではなかったのですね。
 このような体質が新卒至上主義につながっていったのではと思うのです。卒業後、何年経とうがその時の能力を見極める力があれば、もっと、中途採用をしてもよいはずです。
 ですから、永年勤務できるというのもよいし、転職してとか、人生に悩んだ後になって就職活動を始めようが、その時の能力を見極めれるようになって、いろいろな時期に採用ができるというふうにもしないと、今の現状では、また、青田買いに戻ると思います。